2014年10月23日木曜日

観戦記: 2014年J1第29節 vs甲府

IMG_2513
Canon PowerShot S110

仕事終わりで埼スタへ直行するもキックオフには間に合わず前半30分過ぎ頃からの観戦。ポンチョを持ってこれなかったので、久々にSC指定に座りました。アッパーに吹きつける風が骨身に染みる季節になってきましたね。少し前までは「今年のレッズの戦いぶりは明らかに壁を一つ乗り越えている、シーズン終盤の失速を繰り返すようなことはあるまい」……と楽観的に構えていたのですが、順位表で 下から数えた方が早い相手との対戦が続いた中で勝点を思うように稼げなかった現状では雲行きが怪しくなった事を認めざるを得ません。今節、川崎以外の上位陣が揃って勝点を伸ばせなかった事は僥倖というほかありません。

そんなネガティブな気持ちになってしまいがちな試合内容ながら、久々に得た出場機会で気持ちの入ったプレーをたびたび見せてくれた関口の姿には希望の光を感じました。泣いても笑っても残り5試合、狂いかけた歯車を修正し、チームが推進力を取り戻してくれることを祈り、そして信じるしか無いです。

2014年10月6日月曜日

観戦記: 2014 J1第27節 vs徳島 水中戦、そして永井トークショー

IMG_1786
Canon PowerShot G15

朝起きて窓の外を見たらけっこうな雨降り。台風来るのは明日と聞いて完全に油断していました。しかしチケも買ってあるし今さら後には引けないと埼スタへ。これは動員2万人切りもあるんでないかと思いましたが、蓋を開けてみると23,294人の客入り。いつだったかの台風に見舞われた時の山形戦は2万半ば〜3万弱程度の動員だったと記憶しています。雨が降っても槍が降ってもスタに来る、という層の数はそんなに変わっていなかったりするんでしょうか。

今日は試合開始前にもお楽しみがあり。永井のトークショーwith酒井、堀之内です。視界はGGRでおなじみの水内ととっきー。これまでのクラブの歴史の中で数多くの二枚目が在籍して来たレッズですが、やはり永井雄一郎こそはその中でも別格の美男子だと個人的には思います。久々に生で姿を見ましたが、ルックスとオーラには微塵も衰えは感じませんでした。以下は特に印象の残った話。

・選手寮(吾亦紅)の歴史上最も手が掛かったのは永井と元気。永井は常に外出していて寮に殆ど居なかった
・06年の優勝した時、永井と都築は露骨に喜んでいなかった (共に出場機会に恵まれていなかったので)
・永井は3回結婚している (離婚歴があるのは知ってたけど回数は初めて聞いた……)
・今日はスカパーのピッチ解説の仕事で来たが今のレッズについてはまるで知らないので物凄く不安 
・身体の動く限りは現役を続けたい。目標は40歳

……などなど、他にも楽しいお話が目白押しでした。そしてその間も振り続ける雨。水内が「埼スタの芝なら心配無いでしょう」と言っていて僕も頷いていたのですが、それに堀之内が「いや、ボーイズマッチを見たけど水たまりが出来ていた」と返していて、はたしてスタに入って実際に見てみるとピッチは完全に見沼田んぼ状態。ゲリラ豪雨に見舞われた一昨年の鳥栖戦なんかもピッチに水たまりが出来たりはしていましたが、埼スタがあそこまでの悪コンディションになっているのは初めて見ました。

いざ試合が始まるとピッチの各所でボールに急ブレーキがかかり、選手が足を振りぬく度にデカい水しぶきの上がる笑うしか無い状況。パスもドリブルもほぼ不可能で、普段のレッズのサッカーはどうやっても出来そうにないというのは直ぐにわかりました。選手も監督もそこは戦前から折込済みだったようで、ひたすら前にボールを蹴り出す展開。多少体勢が整ってなくてもボールが空中にある内に触っていったり、宇賀神のサイドでボールが外に出た時にはロングスローを狙って行ったりと、ぎこちないながらも状況に応じた戦い方が徐々に見出されてチャンスも作れていた時に一発で決められた失点には目の前が真っ暗になりました。終わってみれば徳島のシュートはあの一本だけだったんですが、ボールの転がるエリアでスルッと裏に抜けだされた敵ながら見事なゴールでした。

今日のピッチで2点は至難の業、セットプレーで何とかならないか……と思いながら観ていましたが、まさにそのセットプレーでしぶとく2点もぎ取っての逆転勝ち。ここまで逞しいチームになったのかと感嘆しました。「ここからのFKは得意の位置だろう!」というこちらの期待通りの軌道を描いてゴールに吸い込まれた同点弾に、チュンソン経由で那須さんの豪快逆転弾に繋がったFKと、浦和の太陽の左足は雨天下でも冴えに冴えていました。セレッソが清水に負けているのを見て前節は何だったんだと思わず苦笑しましたが、順位表の上の方に視線を移せば、優勝争いのライバルたちはガンバ以外は一斉に躓き2位以下とは勝点7差。いよいよ栄冠が見えてきました。トークショーで永井は今後の展望について聞かれた時に「04年の2ndステージはがむしゃらにやっている内に気がついたら優勝していた。そんな感じが理想的なのでは」と語っていました。一戦一戦、気負わずに勝ちを積み上げていって欲しいです。