2014年12月22日月曜日

リアリティのダンス/ホドロフスキーのDUNE

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Canon PowerShot S110

早稲田松竹で『リアリティのダンス』と『ホドロフスキーのDUNE』の二本立てを観て来ました。アレハンドロ・ホドロフスキー二本立て。後者はホドロフスキーとは別の監督によるドキュメンタリー作ですが。

『リアリティのダンス』は23年ぶりに発表されたホドロフスキー監督最新作。白状すると第一のお目当ては『DUNE』の方で、『リアリティ〜』については勿論興味は大いにありましたが、流石にもう四捨五入して90になるお爺ちゃんが『エル・トポ』や『ホーリー・マウンテン』を撮れるわけもないし、まあそんなに期待せんでおこう……と大いに舐めて掛かっていたのですが、いきなりスクリーンが一面真っ赤になった後に監督自身によるナレーションが力強く語られる導入部から完全に持って行かれました。ホドロフスキー自身の少年期の体験が下敷きになった作品ですが、大統領暗殺を目論む共産主義者である一方で家庭ではひどく強圧的に振る舞う父親が辿るホドロフスキーの過去作を濃縮したような夢とも現ともつかぬ旅路といい、神がかりというか(少しイカれた)神様そのもののような母親(何故か終始一人だけミュージカル映画の登場人物みたいになっている)の強烈なキャラクター造形といい、どこまでが実話でどこからがフィクションなのかは定かではありませんが、ホドロフスキーの内面が強く反映された物語であることは間違い無いです。ハッとさせられるビジュアル、常軌を逸した登場人物たち、「……何で!?」と思わず突っ込む展開とホドロフスキー節全開の素晴らしい映画でした。早くも次回作の話もあるそうで、『DUNE』で余すところなく映されるホドロフスキーの精力的な姿を見ると年齢による限界なんて本人の心の持ち方次第でどうとでもなるんだな、と思い知らされました。

あと、中盤で主人公(=少年時代のホドロフスキー)がクラスメートたちに皆でオナニーしようぜと誘われるシーンがありまして、南米に逃れてきたユダヤ人一家という出自故に割礼跡をからかわれるという悲しいシーンなんですが、そこの字幕が「岩陰でみんなでシコろうぜ!」となっていて、まあ最初は流していたんですがよくよく考えると「シコる」って映画の字幕で使うような単語か!?としばらく気になって仕方がなかったです。

そして次に観たのが『ホドロフスキーのDUNE』です。『デューン・砂の惑星』を原作として企画され、クランクイン寸前までこぎつけながら、壮大なコンセプトを実現するだけの資金を集められずに流産した幻のSF超大作を追ったドキュメンタリー。出演を渋るオーソン・ウェルズを食い物で釣った話とか、サルバドール・ダリを何としても出演させたい!ということで無茶なギャラ要求をどうにかして丸め込む話とか、面白エピソードがどんどん出てきます。で、一番楽しみだったのが音楽について。複数の惑星が舞台になる物語という事で、各惑星ごとに別のアーティストに音楽担当を依頼するという話になるんですが、とにかく各界から最高のものを集めるという発想からか、いきなりPINK FLOYDが出てきます。しかもプロデューサーが話を持って行ったのが『狂気』のレコーディングが佳境に入った頃のアビィ・ロード・スタジオ。そしてその次に出て来るのが個人的に一番のお目当てだったMAGMA!この映画の企画はパリを拠点にして進められており、そのパリでホドロフスキーはギーガーと一緒にMAGMAのライヴを見に行ったそうです。「ゴシックで、行軍のようで、恐ろしさを感じさせる」のが起用の理由だったそう。合間にはクリスチャン・ヴァンデのインタビューと"Zëss"のライヴ映像も挟まれます。ホドロフスキーからは(PINK FLOYDを差し置いて)「当時世界最高のグループを起用した」という発言も有り、MAGMAファン的には大満足でした。

ギーガーやメビウスら綺羅星の如きスタッフが練りに練ったビジュアルからは傑作の予感が漂い、各スタッフの経験や残された絵コンテが『スター・ウォーズ』や『エイリアン』に重大な影響を与えた、という話が紹介され、ニコラス・ウインディング・レフンは「もしこの企画が実現していればその後のSF映画の歴史はどうなっただろうか」と語ります。映画会社の無理解により傑作になるかも知れなかった作品が闇に葬られたことにやるせなさは感じますが、一方でその無茶過ぎる壮大さと哲学的・宗教的な物語は実際に制作までに至っていたら大惨事になってたんじゃないか……という気がしないでもありません。ついに世に出なかったからこそ、この作品は神秘と伝説に包まれ、その精神性が後世に伝えられるものになったんじゃないでしょうか。

2014年11月28日金曜日

観戦記: 2014年J1第32節 vsガンバ

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RICOH GRD2 + GH-1

パトリックも宇佐美も居なくなり、最低でも勝点1は取れるのではと楽観しかけてきた時に容赦無く叩きつけられた2失点。 ここで決めたい、という選手たちの気持ちは遠くメインアッパーまでも伝わってきましたが、勝負は非情です。アウェーで当たる鳥栖よりはまだホームで当たるガンバの方が勝ち目があるんじゃないかと個人的に思っていたのもあって、正直、落ち込みました。この一週間ほどはニュースも殆ど遮断していたので、レディースが優勝したとか、湘南から遠藤が来て坪井が湘南へ行くかもしれないとか、阿蘇山が噴火したとか、重大ニュースも今日になってようやく知る有り様。そして明日にはもう鳥栖戦です。とにかく、勝ってくれること(そして神戸の健闘)を信じて見守るしか無いです。

2014年10月23日木曜日

観戦記: 2014年J1第29節 vs甲府

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Canon PowerShot S110

仕事終わりで埼スタへ直行するもキックオフには間に合わず前半30分過ぎ頃からの観戦。ポンチョを持ってこれなかったので、久々にSC指定に座りました。アッパーに吹きつける風が骨身に染みる季節になってきましたね。少し前までは「今年のレッズの戦いぶりは明らかに壁を一つ乗り越えている、シーズン終盤の失速を繰り返すようなことはあるまい」……と楽観的に構えていたのですが、順位表で 下から数えた方が早い相手との対戦が続いた中で勝点を思うように稼げなかった現状では雲行きが怪しくなった事を認めざるを得ません。今節、川崎以外の上位陣が揃って勝点を伸ばせなかった事は僥倖というほかありません。

そんなネガティブな気持ちになってしまいがちな試合内容ながら、久々に得た出場機会で気持ちの入ったプレーをたびたび見せてくれた関口の姿には希望の光を感じました。泣いても笑っても残り5試合、狂いかけた歯車を修正し、チームが推進力を取り戻してくれることを祈り、そして信じるしか無いです。

2014年10月6日月曜日

観戦記: 2014 J1第27節 vs徳島 水中戦、そして永井トークショー

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Canon PowerShot G15

朝起きて窓の外を見たらけっこうな雨降り。台風来るのは明日と聞いて完全に油断していました。しかしチケも買ってあるし今さら後には引けないと埼スタへ。これは動員2万人切りもあるんでないかと思いましたが、蓋を開けてみると23,294人の客入り。いつだったかの台風に見舞われた時の山形戦は2万半ば〜3万弱程度の動員だったと記憶しています。雨が降っても槍が降ってもスタに来る、という層の数はそんなに変わっていなかったりするんでしょうか。

今日は試合開始前にもお楽しみがあり。永井のトークショーwith酒井、堀之内です。視界はGGRでおなじみの水内ととっきー。これまでのクラブの歴史の中で数多くの二枚目が在籍して来たレッズですが、やはり永井雄一郎こそはその中でも別格の美男子だと個人的には思います。久々に生で姿を見ましたが、ルックスとオーラには微塵も衰えは感じませんでした。以下は特に印象の残った話。

・選手寮(吾亦紅)の歴史上最も手が掛かったのは永井と元気。永井は常に外出していて寮に殆ど居なかった
・06年の優勝した時、永井と都築は露骨に喜んでいなかった (共に出場機会に恵まれていなかったので)
・永井は3回結婚している (離婚歴があるのは知ってたけど回数は初めて聞いた……)
・今日はスカパーのピッチ解説の仕事で来たが今のレッズについてはまるで知らないので物凄く不安 
・身体の動く限りは現役を続けたい。目標は40歳

……などなど、他にも楽しいお話が目白押しでした。そしてその間も振り続ける雨。水内が「埼スタの芝なら心配無いでしょう」と言っていて僕も頷いていたのですが、それに堀之内が「いや、ボーイズマッチを見たけど水たまりが出来ていた」と返していて、はたしてスタに入って実際に見てみるとピッチは完全に見沼田んぼ状態。ゲリラ豪雨に見舞われた一昨年の鳥栖戦なんかもピッチに水たまりが出来たりはしていましたが、埼スタがあそこまでの悪コンディションになっているのは初めて見ました。

いざ試合が始まるとピッチの各所でボールに急ブレーキがかかり、選手が足を振りぬく度にデカい水しぶきの上がる笑うしか無い状況。パスもドリブルもほぼ不可能で、普段のレッズのサッカーはどうやっても出来そうにないというのは直ぐにわかりました。選手も監督もそこは戦前から折込済みだったようで、ひたすら前にボールを蹴り出す展開。多少体勢が整ってなくてもボールが空中にある内に触っていったり、宇賀神のサイドでボールが外に出た時にはロングスローを狙って行ったりと、ぎこちないながらも状況に応じた戦い方が徐々に見出されてチャンスも作れていた時に一発で決められた失点には目の前が真っ暗になりました。終わってみれば徳島のシュートはあの一本だけだったんですが、ボールの転がるエリアでスルッと裏に抜けだされた敵ながら見事なゴールでした。

今日のピッチで2点は至難の業、セットプレーで何とかならないか……と思いながら観ていましたが、まさにそのセットプレーでしぶとく2点もぎ取っての逆転勝ち。ここまで逞しいチームになったのかと感嘆しました。「ここからのFKは得意の位置だろう!」というこちらの期待通りの軌道を描いてゴールに吸い込まれた同点弾に、チュンソン経由で那須さんの豪快逆転弾に繋がったFKと、浦和の太陽の左足は雨天下でも冴えに冴えていました。セレッソが清水に負けているのを見て前節は何だったんだと思わず苦笑しましたが、順位表の上の方に視線を移せば、優勝争いのライバルたちはガンバ以外は一斉に躓き2位以下とは勝点7差。いよいよ栄冠が見えてきました。トークショーで永井は今後の展望について聞かれた時に「04年の2ndステージはがむしゃらにやっている内に気がついたら優勝していた。そんな感じが理想的なのでは」と語っていました。一戦一戦、気負わずに勝ちを積み上げていって欲しいです。

2014年9月28日日曜日

セレッソ戦

スカパーオンデマンドで観戦。
埼スタで見たフォルランは大して印象には残りませんでしたが、カカウは流石の存在感が有りました。西川が止められなかったのなら諦めるしかないです。一方レッズのシュートは撃てども撃てどもゴールネットを揺らさず。長いシーズンの中でこういう日は必ずあるものですが、優勝を狙っている時に降格争いをしているところに取り零すのはやはり見ていてストレスが溜まります。
切り替えて次の徳島戦はしっかり勝ってもらいましょう。宇賀神と森脇のチャントを歌うのが楽しみです。あと試合開始前の永井・友ちゃん・堀之内のトークショー!

2014年9月23日火曜日

新潟戦

スカパーオンデマンドで観戦。関根と指宿が並んだ時の身長差にびっくりしました。
西川の奮闘と新潟の逸機に助けられつつ、少ないチャンスを確実に決めて勝利。新潟とはもうずっとこんな感じの試合が続いていますね。試合前はそろそろ負けるんじゃないか……とちょっとビクビクしてたのですが、着実に首位固めが出来て良かったです。
連戦が続くのでスタメンに変化がある事もあるかな、と思ってはいましたが、平川と宇賀神をベンチにも入れずに両WBを変えてきたのには驚きました。けっこうな博打だと思いましたが、結果スタメン抜擢された関根はアシストを決めたし、勝点を落とすこと無く消耗の激しいポジションのレギュラーを休ませられたので、ミシャ的には最高のマネージメントが出来たんではないでしょうか。

2014年9月20日土曜日

柏戦

スカパーオンデマンドで観戦。

立て続けに2点入った後に更に訪れたチャンスでのカーボンコピーのようなチュンソンの連続逸機に思わず苦笑しましたが、まあこの調子なら今日は勝つだろう……という思い始めたところで高山にストンと決められ目が覚めました。楽な試合というのはやはり無いものです。それだけに、柏が息を吹き返しかけたところでの興梠の巧みなPKゲットには痺れました。

これで勝点50到達、2位の川崎とは6点差。そろそろ優勝が見えてきましたが……さて終盤までこの好調を維持できるか。

2014年9月14日日曜日

多摩動物公園にマレーバクの赤ちゃんを見に行きました

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Canon EOS 60D + TAMRON Model A09

多摩動物公園のマレーバク_2
Canon EOS 60D + TAMRON Model A09

多摩動物公園のマレーバク_3
Canon EOS 60D + TAMRON Model A09

多摩動物公園のマレーバク
Canon EOS 60D + TAMRON Model A09

タイトルのまんま。この8月に生まれたばかりのマレーバクのうり坊に会いに行ってきました。近場の東武動物公園でも去年生まれていたんですがスケジュールが合わず。見たかった……と残念に思っていたところに、東京ズーネットのtwitterで知ったベビー誕生の知らせ。「いつ行くべきか?今でしょ!」と死ぬほど寒いことをひとり呟きながら多摩動物公園へ行って来ました。片道2時間近くかかりましたが、それだけの価値のある圧倒的可愛さ!このうり坊模様は生後数ヶ月で消えてしまうそうです。いつ多摩動物公園にマレーバクを見に行くべきか?今でしょ!(しつこい)

2014年9月13日土曜日

清水戦

スカパーオンデマンドで観戦。1失点は余計でしたが4発快勝。森脇が決めた1点目はシュートの勢いの緩さ+相手GKの櫛引選手があまりに棒立ちだったので見てるこっちも「あ、あれ?入ったんだよね?」と一瞬固まってしまいました。森脇があそこからミドルを撃つシーンは毎試合ありますが、得点に結びつくところが中々見れなかったのでようやく決まるところを見れたのは嬉しいです。
一時の追加点欠乏症から一転、3戦連続4得点と急に点が入り始めました。上位陣も川崎以外は勝点が伸びず、しっかりと首位固めが出来て良い感じ。次節の柏戦もこの勢いでアウェーの借りを返したいところです。

2014年9月10日水曜日

観戦記: 2014 ナビスコカップ準々決勝2nd Leg vs広島 悔しい敗退

2014 ナビスコ準々決勝2nd leg vs広島 岩舘選手紹介
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野津田のゴールと広島守備陣の瀬戸際の踏ん張りは大したものでした。リードを許してからのレッズからは大いに気迫を感じられたし、選手も監督もやれるだけの事はやったと思うけど、それだけに後半のフワッとした立ち上がりが惜しまれます。なぜもっと早く目が覚めてくれなかったか……
気が付けば残すはリーグのみ。思っていたよりも寂しいシーズンの後半になって来ました。この一冠だけは、何としても手に入れて欲しいものですが。

2014年8月22日金曜日

2014年天皇杯 vs群馬 慣れてはいけないことに、慣れてきた

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Canon PowerShot G15

仕事終わりで直行するも駒場に着いたのは前半30分過ぎ。忠成の先制PKは見られるも、当たっている相手GKとフイにし続ける2点目のチャンスの数々に微かによぎる不安。しかしまさか2年連続でこんなやらかしをかますとは思いもよりませんでした。横国までとは言わずとも、せめて熊谷までは連れて行って欲しかったのですが。2年連続でJ2相手の被ジャイアントキリングを目撃する羽目になり、ちょっと駒場が嫌いになりそう。相手がJ1上位であろうとJ2クラブであろうと、1点は取れるんですが、その後は魔法にでも掛かったように2点目が入らなくなるのはどうした訳なのか。マルシオの復帰は喜ばしい限りですが、それ以外は全て忘れてしまいたいです。

2014年8月2日土曜日

観戦記: 2014 J1第18節 vs神戸

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Canon PowerShot G15

苦手の神戸を相手に興梠弾で先制、相手はPJ不在だし今日は勝てるんでは!と期待しましたが、コーナーから相手をぽっかりどフリーにしてあえなく同点。選手交代でさあこれから攻勢だ!というところでカウンターから峻希の恩返し弾で逆転を喰った時は思わず卒倒しかけました。

終盤相手を押し込もうとするもなかなかシュートまで持っていけず、スタジアムに閉塞感の漂う中で最後の最期に決まった那須ゴール!そのまま逆転とまでは行けず(コーナーぐらい蹴らせろ!松尾!)、内容的にも満足できない部分は有りますが、兎に角、あのまま負けるよりは数百倍マシです。この一戦を勝ちに等しい引き分けと出来るかは次節以降また白星を重ねて行けるかにかかっていますが、次節の相手の川崎は失点が増え始めてきたタイミングで当たるには最悪の相手のような気がします。何とか一週間の間に修正して良い結果が出れば良いのですが。

2014年7月13日日曜日

写真付き観戦記: 2014 天皇杯2回戦 vs浦安SC

平成26年 天皇杯2回戦 浦和 vs 浦安SC 駒場暮景
Canon EOS 60D + Tokina AT-X 124 PRO DX Ⅱ

平成26年 天皇杯2回戦 浦和 vs 浦安 試合終了後
Canon EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM


leave them all behind 2014とどっちに行こうか迷っていたんですが、かれこれ一ヶ月近くに及ぶ浦和ロス症候群を埋めたい気持ちの方が勝り、久々の駒場へと足を運びました。対戦相手の浦安SCは天皇杯のこの段階で当たる相手としては異例の集客力で、出島を遥かにはみ出しメインスタンドのアウェーベンチ側まで青いユニを着た浦安サポが侵食。育成年代のメンバーでしょうか、子供たちの声援が微笑ましかったです。

試合の方は点差こそつきましたが楽勝とはいきませんでした。敵ながら浦安SCの戦いぶりは見事で、前半立ち上がりなどは後手に回る場面も多かったです。とはいえ、例年大苦戦がお約束の天皇杯初戦・下部カテゴリーのクラブ相手の試合としてはまあ上出来な方だったんじゃないでしょうか。寄せが甘く2失点を喫したことは大いに反省して欲しいですが、やはりあれだけ点が入ると楽しいです。個人的には西川から柏木への見事なフィードから始まり興梠のスルーを挟んで右サイドから左サイドへ綺麗につないで宇賀神が決めた2点目と、前線の3人の絡みで取った6点目、そして李のオーバーヘッドパス!から関根が持ち込んで決めた8点目がお気に入りです。

キャンプを経た後の初公式戦で、結果を残しつつ課題も洗い出せて良い中断明けになったと思います。一番の心配だった興梠・柏木・李の最前線は、この試合のように興梠がトップに入る形であればそこそこ機能しそうな感じで少し安心しました。後は新潟戦でしっかり勝って首位固めと行きたいですが、さて来週の埼スタではどんなレッズを観ることができるでしょうか。

2014年6月11日水曜日

EARTHの来日公演に行って来ました

EARTH Japan Tour 2014-06-05
Canon PowerShot S110

さる6月5日に新大久保アースダムでEARTHのライブを観て来ました。東京ではこの日のほかに翌6日にも新代田でライブがありましたが、俺はこの日だけの参戦。仕事終わりで大急ぎで新大久保に向かい、開演30分ほど前に会場着。やれやれ間に合ったわいと一息つき、ビールとTシャツを求めて物販に足を運ぶと、普通にEARTHのディラン・カールソンが他メンバーや関係者の人と談笑していて、余りの衝撃に一瞬フリーズしてしまいました。間近で見るディランは思いのほか小柄で、優しい声音に柔和な笑顔が印象的。ジャケットの背面下部に輝くRAINBOWのパッチが眩しかったです。頼めば写真ぐらい撮ってくれたかもしれませんが、目に焼き付けて拝むだけに止めておきました。

この日のサポートはNEPENTHES!お酒が進むほどに暴走の度合いを増して行く爆音ドゥーム/ストーナーサウンドで最高でした!ボーカルの根岸氏が再三ステージからマイクのケーブルの長さ限界まで観客席側に足を運ぶボーダーレスなステージ。終いにはマイクのケーブルが引きちぎれてしまい、剥き出しになった線をペロペロしていましたよ。

そしていよいよEARTH!ほぼ最前列の良い位置で観れました。今回はギター、ベース、ドラムのトリオ編成。メンバー自らセッティングを行い、準備が完了すると特に照明が落ちることもなく(ディランの体調を考慮してでしょうね)そのままライブ開始。

『Hex; Or Printing in the Infernal Method』以降のクリアな音像のギターにアコースティック楽器やブラスも取り入れたサウンドから、現在はまた轟音路線に回帰しつつある、というのは事前のインタビューなどでも読んでいましたが、なるほど最小限の編成から発せられる音は歪みの効いたギターが全面に押し出されていました。とはいえそれは初期のドローン路線への回帰というのではなく、『Hex』や『The Bees Made Honey in the Lion's Skull』などの近作の路線を経ての更なる深化といった趣き。ファンシーなステッカーの貼られたギターを手にしたディランのパフォーマンスは圧巻でした。反復するリフに身体を揺らしている内に涅槃を幾度と無く垣間見つつステージ上に目を凝らすと、ディランの高い眉骨の奥の眼が完全に白目を剥いていて、ああやはりこの人は扉の向こう側と行き来ができる人なんだな、と戦慄しました。

EARTHの世界に浸りきる幸せな時間でした。9月発売予定という最新作の『Primitive and Deadly』が待ち遠しいです。

2014年6月2日月曜日

観戦記: 2014ナビスコ予選第7節 vs名古屋 また逢おう、泣き虫ゲンキ

2014 ナビスコ杯予選第7節 vs仙台 槙野のゴール後
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元気激励セレモニー
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元気の蹴ったFKが枠に飛んだ瞬間「来たっ!」と思いましたが、これまで元気に散々ゴールを陥れられてきた楢崎の最期の意地でしょうか、惜しくも惜別弾とはならず。しかしお陰で槙野の仕込みネタが見れましたし、得点こそ無くとも2点に絡む活躍は素晴らしいラストダンスでした。

激励セレモニーでは登場時点から感極まった表情の元気に思わずこちらも貰い泣きしそうになりました。関根の花束贈呈も継承という点で良い演出だったのではないでしょうか。しかし「こんにちは」というラッシャー木村のような第一声から、まさかの恋人発言でスタジアムをざわめかせたのはいかにも元気らしかったです。湿っぽくなり過ぎず、良いお別れだったと思います。

これからレッズはしばらくお休み。元気が居なくなった後のチームはどうなるか、特に攻撃面では不安は拭い切れないですが、交代で入った関根と直輝のプレーは中断明け後の戦いへの光明に見えました。特に直輝はミシャ体制になってからは出場機会があってもいまいち噛み合わないプレーに終始していましたが、昨日は久しぶりに「うわぁ〜!直輝だ〜!!」と観ていて嬉しくなるような場面が数多く有りました。勿論、相手の名古屋の不出来もあっての事なのでその点は差し引くべきでしょうが、復活の時が近付いていると信じたいです。「いつかまたレッズで一緒にやりたい」と直輝は言っていましたが、その日が待ちきれない自分としては一足先に青いユニフォームを着て2人が並び立つのを観たいです。

2014年5月28日水曜日

ナビスコ甲府戦 予選突破かくにん!よかった

スカパーオンデマンドで観戦。アナウンサーが選手名を間違えまくっていてイライラ。終いには甲府のゴールキックの時に「浦和のゴールキック」とか言い出し始めて、思わず「下手くそか!」とPCに向かって怒鳴ってしまいました。新潟戦についで大苦戦でしたが、何とか競り勝ち最終節を残してナビスコ戦リーグ突破が確定。矢島のシャドーは元気移籍後の選択肢として一番期待しているのですが、今日はちょっと空回り気味でしたね。個人的には現状では梅崎をシャドーへ上げて右に平川を入れるのが一番安定して戦えそうな感じがしていますが、中断中にミシャ監督がどのようにチームを組み替えるか見ものです。内容的には若干不満も残るここ2戦でしたが、何はともあれこれで日曜日は心置きなく元気の見送りができそうです。何やら赤白レプリカを使ったビジュアルの予定もあるみたいですね。

2014年5月27日火曜日

ナビスコ新潟戦 そして元気の移籍

ナビスコ新潟戦はスカパーオンデマンドで観戦しました。新潟のタイトな守りに思うように試合を作れない苦しいゲーム。達也が引っ込むまで持ち堪えられれば……と思っていましたが、果たしてその相手の9番が交代し、どうにかレッズが盛り返してきた終盤に転がり込んできた虎の子のオウンゴールを守り切っての勝利。徳島戦ではいまいちピリッとしていなかった順大が、守りでもビルドアップでも西川の留守を任されるにふさわしいプレーをしているのが嬉しかったです。しかし新潟には苦戦させられました。不思議と長いこと負けていない相手ですが、ここ数戦はこういう試合が続いている印象。そろそろ痛い目に遭わされそうで、今のアルビは怖い相手です。

そして突如降って湧いた元気の移籍。かつての華奢の身体は見違えるように逞しくなり、左からのカットイン一辺倒だったプレースタイルに関しても裏抜けや組み立てへの関与に新境地を見せ、そして何より守備にも走れるようになり、万能のFWとして開花するのはもうすぐだと期待していましたが、どうやら大輪の華は浦和でなく欧州で花開く事になりそうです。いつかこの日が来ることは分かっていたし、自信を持って送り出せる選手へと成長してくれた事は誇りですが、余りに急な別れはやはり寂しいです。本人のコメントも去ることながら、公式サイトの会員ページでの各選手の元気へのコメント、わけても付き合いの長い直輝や、おそらくこれからは後継者的存在として今以上に期待が掛けられるであろう関根のコメントに思わず目頭が熱くなりました。そして極めつけは島崎さんのこの記事です。ナビスコ名古屋戦は元気の浦和での(ひとまずの)ラストダンスを目に焼き付けようと思います。

2014年5月22日木曜日

DEAFHEAVENの来日公演に行って来ました

DEAFHEAVEN
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去る5月16日、渋谷エッグマンにてDEAFHEAVENの来日公演を観て来ました!彼らを知ったのはつい最近の事、海外の色々なレビューサイトで昨年に出たメタル新譜のトップランキング記事をチェックしていたら、およそメタルのイメージにそぐわないお洒落アートな淡いピンク色のジャケットのアルバムが上位に頻繁に顔を出しているのに気付いた時。それが彼らが昨年発表した2ndアルバム『SUNBATHER』でした。

随分とあちこちで褒め称えられいるが……ポストブラックメタルとは何のこっちゃ?と思いつつその『SUNBATHER』の収録曲である"Dreamhouse"を試しに聴いてみたものの、初めは「ミ、ミーにはこれはブラックメタルでなくスクリーモの類に聴こえる……」とテリーマンのような表情で固まってしまいました。ブラックメタルは無論好きだしシューゲイザーもポストロックもそれなりに聴いてるけど、それらを混ぜろとは誰も言ってない……と当初は素直に受け入れられませんでしたが、その一方で彼らの音楽の中にある諸要素はどれも自分の好きなものが揃っている事も確か。ひとまず『SUNBATHER』を購入し何度も聴き込むうちに当初の抵抗感も徐々に薄れそれなりに楽しんではいたのですが、どうも素直に向き合えない感覚はなかなか消えませんでした。来日ツアーに関しては当初は「へえ、来るんだ」程度の認識で、CARCASSだ何だと出費が重なっていたのでパスするつもりだったのですが、お仕事の方で思わぬ臨時収入が有り、あぶく銭は速攻で使わにゃ!と急遽チケットを取った次第。2013年、世界中の話題をさらったメタル界のホープである事は動かぬ事実な訳で、賞賛すべきか、あるいは断固として否定すべきか、直に生で観ることで自分の中のモヤモヤに決着をつける心づもりでした。

で、観て来た感想としては……DEAFHEAVEN最高!大好き!1stアルバムの『ROADS TO JUDAH』も買っちゃいました!

いや本当に最高のライブでした。サポートアクトはSTORM OF VOIDとHEAVEN IN HER ARMS、一発目のSTORM OF VOIDは各メンバーの元所属バンドは語れるほど音源を持っていませんが、ストーナー/スラッジーなリフとプログレ的な変則リズムが応酬される格好良いメタルインストでとても盛り上がりました。その後のHEAVEN IN HER ARMSを経て、いよいよDEAFHEAVENの登場!

ステージ上に登場したバンドの面々の中でまず目を引いたのは何と言ってもボーカルのジョージ・クラーク。細身のイケメンで黒のワイシャツに黒の革手袋というカッコ良さとダサさの境界線上を若干ダサ側に傾いたファッションもバンドの世界観の構築に一役買っています。そしてある意味ド肝を抜かれたのがフロントに立つボーカル以外の弦楽器隊3人。これが揃いも揃って大変に見た目がイケてない!特に上手側のギターはBORISのTシャツを着ている点については大変よろしいのですが、フィリップ・シーモア・ホフマンを思いっきりショボくれさせて眼鏡を掛けさせたような風貌に、襟足だけちょっと長めに伸ばした郊外のヤンキーの子供ヘアーな髪型という衝撃的なルックス。彼らの音楽にはPitchforkも大絶賛のシャレオツさと、オタッキーな根暗さが表裏一体に同居しているのは初聴時より感じておりましたが、それがストレートに現出したステージでありました。ちなみにドラマーはイケメンでしたよ。

肝心のパフォーマンスですが、これは強烈の一言!轟音とトレモロとブラストが織りなす桃源郷です。ボーカルは中央の立ち位置からあまり動かず、フロアーの各所に瞳孔の開ききった睨みをきかせ、小手先で不可思議なポーズの数々を決め続ける自己陶酔型のアクションを繰り返し、革手袋に包まれた掌で繰り返しフロアーの観客と固く手を握り合っていました。かくいう自分もセットリストの終盤でガッチリとシェイクハンドして来ましたよ。驚いたのがセットリストで、彼らの最新作『SUNBATHER』には合間合間にインスト小品を挟む形で各々が10分を超える大曲が4曲収録されているのですが、アンコール前のセットリストはその4曲を収録順通りに演奏する、というものでした。大御所級は別にして、最新作から一番多く曲を選ぶのは当然の話ではありますが、最新作をほぼ完全再現する、というのは余り見たことが無くて新鮮でした。演奏は終盤に掛けて尻上がりに熱を上げて行き、後半のバンドとフロアーが一体となっての盛り上がりようは壮絶でした。

そんな訳でとても良いライブでした。と同時に、俺自身はDEAFHEAVENに対して完全にシャッポを脱いだ格好です。あのわだかまりは何だったんだと自分でも不思議に思うほど、今は素直に聴けています。ビールと××××は生が一番とはよく言われますが、バンドに関しても然りですね。最高のメタルを聴かせてもらいました。しかし今回のライブは事前にある程度予想出来ていたとはいえ、メタルT率がやや低めで普段着姿の人も目立つ客層。やはり身構えてしまいます。何と戦っているのかもよく分からぬままに、負けてなるものかとヘドバンしまくっていた後遺症が、一週間近く経ってもまだ抜けきっていません。

2014年5月21日水曜日

大相撲5月場所 9日目を観戦してきました

平成26年5月場所9日目 千代大龍 vs 豪風の時の国技館
千代大龍 vs 豪風の時の両国国技館館内
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一時は随分と相撲に凝っていた時期(特にレッズが瀕死だった2011年頃)もあったのですが、最近はその熱も冷めテレビ中継も殆ど見なくなっていました。しかし、ここ数場所ほどで相撲熱が徐々にぶり返して来たので、思い切って有給を取り両国国技館へ生観戦しに行って来ました。

以前に国技館に行ったのは先日引退した琴欧洲が優勝した場所だったので、本当に久々です。その時は祖父と一緒に行き、チケ代は全て祖父持ちでマス席観戦だったのですが、今回は独力、しかも諸々の出費が重なり余りお金も使えないこともあり、2階椅子席の一番安い席での観戦。いざ現地に行くと椅子席は最前方のA席は「ふかふかの椅子+小さいテーブル付」、その次のB席は「ふかふかの椅子」とランク毎に設備が変わって行き、俺の座った最後列のC席は「硬くてちょっと小さめの椅子」というまさにCランクといった趣き。「ひどい差別待遇もあったもの!」と、三段目の取組中で人入りもまばらな館内で絶叫しましたが、悪いのはお金を持っていない俺です。で、椅子席を取るに当たって心中ちょっと不安だったのが「吊り屋根で土俵が隠れてマトモに観られないんじゃないか」という点だったのですが、これについては全くの杞憂(というか冷静に考えればそもそも興業としてありえない話なんですが)で、吊り屋根は思ってた以上に高く吊られており観戦に際しては全く邪魔にならず(四方の房が力士の顔に掛かるという事はありました)、土俵との距離も最後列の席であっても埼スタのアッパー席前方ぐらいの臨場感は確保されていましたよ。

三段目〜幕下辺りはまったりと取組を眺めつつたまに席を立って館内をうろつくというのを繰り返していました。錣山部屋のオニオンスープちゃんこ(美味!)を体験したり、国技館名物の焼き鳥を肴にビールを飲んだり。幕下上位の取組では久々に栃ノ心の動く姿を見れました。次期横綱の最有力候補という声すらも聞こえる逸ノ城の取組も初めて見ましたが、成る程これまでのモンゴル出身力士の中でも並外れた巨漢で確かに大器を感じさせる力士でした。

幕内に入ってからは熱戦続きで、注文相撲なども無く非常に楽しませてもらいました。ちょうど"当たり"の日に来ることが出来たようです。個人的ベストバウトはそんな土俵上の熱戦の連続の口火を切る格好になった千代丸 vs 舛ノ山でした。土俵狭しと繰り広げられるシーソーゲームだった稀勢の里 vs 嘉風からの松鳳山 vs 日馬富士の熱闘二連戦の時の場内の盛り上がりは凄かったです。期待されていた白鵬 vs 遠藤は一瞬で横綱が勝負をつけましたが、結びの一番となった鶴竜 vs 栃煌山では横綱に土がつき座布団の舞が!正直、関脇と横綱の取組で、加えて鶴竜は横綱となって初めての場所で本調子でないのは明らかなので、何でも座布団飛ばすのはどうかとも思いましたが、壮観ではありました。それに栃煌山は一番応援している力士なので、生で横綱撃破を見られたのはやはり嬉しいです。

館内は自分の見たところ7,8割程度の客入りに見えましたが、「満員御礼」の垂れ幕が下げられました。まあ75%程度であの幕は出しているそうですが。今場所はこの日も含め平日でも満員御礼が出ており、ここ数年来無かった好調な動員のようです。相撲人気復活?そんなタイミングに合わせて……という訳でもないのでしょうが、今日の取組で白鵬に土が着き、稀勢の里と1敗で並んだところで明日に直接対決が組まれました。今場所の白鵬は豪栄道戦に限らず普段の盤石ぶりに比べバタバタする場面が多く、この後の上位陣との対戦全てを勝つ、という展開はやや苦しいように見えます。稀勢の里に取っては千載一遇の好機到来ですが、果たしてどうなるか……

2014年5月18日日曜日

観戦記: 2014 J1第14節 vsセレッソ戦

2014 J1第14節 浦和 vs セレッソ キックオフ前の埼スタ
Canon PowerShot G15

戦前から久々のチケット売り切れが伝えられていたこの試合。浦和美園の駅を降りると成る程近年稀に見る人の波。しかしその服装を見るとJのレプユニでなく普段着や海外クラブのレプリカ、果ては香川の代表ユニを着ている人なども見受けられ、事前に予想出来ていた事とはいえセレ女、フォル男、代表サポが大挙して押しかけて来るのにはやはり複雑な感情を抱いてしまいます。とはいえ、超満員の埼スタのやはり壮観でした。非レッズサポの力を頼っての満員には忸怩たるものがありますが、今日の試合のようなゲームを続けていければ、数年前のようにほぼレッズサポだけで埼スタを埋められるのではないでしょうか。

ミシャ監督とは骨肉相食む関係のセレッソのポポビッチ監督。彼のFC東京時代からの対レッズ戦での常套策であるミラーゲームを、セレッソもまたキックオフ直後から仕掛けてきました。しかしのっけからの5バックでのドン引きはあのセレッソの前線のタレント陣には些か不似合いに見えました。6億円の男・フォルラン選手はたまーに「オッ!」と思わせる瞬間もありましたが、概ね那須さんの前に沈黙していました。

満員のスタジアム、普段に比べてライトな客層、代表に選ばれた柿谷・山口と、選ばれなかった元気・槙野・森脇……絶対に負けたくなかったこの一戦。前半は相手にシュートすら撃たせないほど押しこむも、最後の壁を崩せずスコアレスのまま過ぎて行く時間。この状況を打開してくれる選手は一人しか思い浮かびませんでした。関根貴大、今最も埼スタを沸かせる男。関根がボールを持ち、仕掛ける度に、不思議と心が沸き立ちます。そんな関根が柏木との完璧なワンツーから叩き込んだJ初ゴールにして決勝点、あまりに美しく、劇的な一撃をゴール裏から目の当たりにして、思わず半狂乱且つ涙を流しそうになってしまいました。

最後の最期にようやくギアを上げたセレッソに若干押し込まれましたが、見事に守り切りウノゼロ文化シヤッター勝利!帰宅して録画を見るまで、ジンヒョンのヘディングがあそこまで危ないシーンだったとは思いませんでした……鳥栖が大宮相手に足踏みをし、中断前を首位で折り返せました、ブラジルへ向かう西川にとっても、最高の試合になったのではないでしょうか。

しかし試合終了後の森脇は(いい意味で)ひどかったですね!リストバンドを客席に投げ込もうとして堀に落とす→何やらサポにアピールしてる間にゴール裏挨拶からハブられる→堀に自ら降りて行ってリストバンド回収→戻って来たらブーイング→森脇コールに喜ぶ→再びブーイング→土下座という流れは完全にコントでした。

2014年5月16日金曜日

CARCASS来日公演 東京2DAYSの思い出

CARCASS
Canon PowerShot S110

さる5月6,7日に、渋谷はクラブクアトロで行われたCARCASS来日ツアーの東京公演2DAYSに行って来ました!自分にとってCARCASSはBEATLESやMAGMAなどと並ぶ特別な思い入れのあるバンドで、高校生の時に何となく手に取った『Heartwork」に衝撃を受け、そこから『Necroticism - Descanting the Insalubrious (屍体愛好癖)』『Symphonies of Sickness (真・疫魔交響曲)』『Reek of Putrefaction (腐乱腐臭)』と彼らのディスコグラフィを遡っていった過程は、今から振り返ると僕がエクストリームな音楽への扉を開いて行く道程そのものだったと思います。ちょうどその当時に発売されたポケモン金銀の主人公を"スティアー"、ライバルの名前を"アモット"と名付けるほどCARCASSには嵌っていたのですが、肝心のバンドは既に解散して久しく、生でCARCASSを観るという事は叶わぬ夢でした。

その後暫くの時を経てCARCASSは活動を再開し、2008年にはラウドパークで来日もしていたのですが、その時は都合が付かなくて参戦は叶わず。その翌年のラウドパークではビル・スティアーがFIREBIRDで来日し、この時に"生ビル"を拝する事は叶ったのですが、肝心要のCARCASSの活動は再び停止したままでした。

そんな訳で、もう当分はCARCASSは観られんのかな……と諦めかけていたところで発表された活動再開+新作の発表には狂喜せん限りでした。しかも前作から17年の時を経て発表された最新作の『Surgical Steel』が文句無しのド・ド・ド・ド傑作だったんですからこれには失禁も已む無しというもの。ちなみにその発売前にはフジロックでまさかのGENTLEMAN'S PISTOLSでのビル苗場降臨という椿事が有り、ビョークやFLYING LOTUSの思い出も今ではヘブンと苗場食堂でひたすら「ビルー!ビルー!」と絶叫していた記憶の彼方に吹き飛んでしまっています。で、その興奮も冷めやらぬ中、昨年のラウドパークにCARCASSがやって来たわけですが、チケ代とCARCASS以外の面子を鑑みた時に思い入れだけでは埋めきれない壁が有り、再び見送りとなりました。

これだけCARCASSファンの多い日本なのだから、単独ツアーが必ず近日中にある筈……!との希望的観測に基づくラウドパーク見送り。実際にラウパ後から単独公演の噂は出ており、「ヘドバン」誌やトルーパーエンターテイメントのTwitterアカウントでも実現に向けて動いているとの話はあったものの、中々具体的な話が出てこずやきもきしましたが、ようやく今回の来日ツアーが発表され胸をなでおろしました。チケットの一般発売日当日には近所のセブンイレブンの端末の前に全裸で待機、液晶パネルを痕が残るぐらいの勢いで操作しまくり、首尾良く東京公演両日のチケをゲットしました。

そんなこんなで迎えたCARCASS来日公演。まずは5/6の東京一日目、CATHEDRALのサヨナラ来日公演以来に訪れたクアトロのフロアーで、相変わらず邪魔な柱を避けつつスタートを待つ間は余りのドキドキに心臟が止まりそうでしたが、開演予定時間から寸分も遅れること無く照明が落ち、イントロの"1985"に続いて"Buried Dreams (邦題: 夢の埋葬)"でライブが始まった時は感動の余りに実際に心臟が止まって一瞬死にました。

間髪入れずにジェフ・ウォーカーの「イキマショー!」のMCから始まった"Incarnated Solvent Abuse (邦題: 硫酸どろどろ何でも溶かす)"で早くもテンションはMAX!フロアーは揉みくちゃ且つサーフの嵐で、背中をどつかれまくりながら必死に前方キープしつつヘドバンをしていたら小デブに思いっきり首の上に乗って来られて再び死を覚悟するなど、のっけから過酷な環境!

現在のCARCASSはバンドの中心、二大巨頭たるビル・スティアー(G)とジェフ・ウォーカー(B,V)の脇を、若干23歳のドラマーであるダニエル・ワイルディングとライブ限定ギタリストのベン・アッシュという若い二人が固める陣容となっていますが、この二人の仕事ぶりは見事の一言だったと思います。偉大なる前任者、ケン・オーウェンの影響から上手過ぎるとコレジャナイと文句が出るという複雑な役どころを、バカテクな中にCARCASS的グルーヴを薫らせるプレーで見事にこなしてみせたダンの仕事ぶりも素晴らしかったですが、特に個人的に目を引いたのはギターのベン。3rd、4thにおけるマイケル・アモットのプレーや、ビルの一人ツインギター状態だった『Surgical Steel』の楽曲群を確かな腕で涼しい顔で弾きこなしながらの大柄な身体に映える長髪を振り乱すステージアクションは、ビルとは別ベクトルの二枚目な顔立ちも相まって非常に華がありました。ビルのレスポールに対してエクスプローラーを構えていたのも見栄え的にグッドです。ビル「じゃない方」に留まらない、存在感のあるギタリストだと思います。

とはいえ、やはりCARCASSといえばビルとジェフ!名ギタリストにして名ソングライター、そして未だ衰えぬ金髪さらさらヘアーの端正なルックスで日本中のファンの心を鷲掴みにし続けるビル・スティアーは文句無しのカリスマですが、個人的には同じベーシストということもあり高校生の頃からジェフ贔屓なところが有ります。若干生え際の怪しくなった長髪をなびかせながらステージの中央に仁王立ちし、あの独特のデス声で残虐極まる歌詞を吐き出すその姿をついに生で目撃した時にはちょっと本気で泣きそうになりました。"バカボンパパ"の愛称が一部で定着しつつありますが、世界最高のデスメタルおやじだと思います。「ワリワリ、カーカス!」「ワタシハ ニホンゴ ハナセナーイ!」「ウシ!カネ!(Drがカウベル(牛鐘)を鳴らすパートでの発言)」などのお茶目な日本語MCの数々も素敵でした。

ライブ全体は『Surgical Steel』と『Heartwork』からの曲が多めの構成。しかし初期のグラインド時代の曲もバッチリ組み込まれており、特に我が最愛のアルバムである2nd『Symphonies of Sickness (邦題: 真・疫魔交響曲)』からの"Reek Of Putrefaction(邦題: 腐敗臭)"と"Exhume To Consume (邦題: 餓鬼は屍体を貪り喰う)"ではビルの超低音グロウルも炸裂!ジェフとビルのツインボーカルをこの目で観られるなんて!絶え間なく後方から押し寄せるクラウドサーファーをかいくぐりながらその神々しい御姿を必死に目に焼き付けていました。最新作からのお気に入りナンバーである"The Granulating Dark Satanic Mills"(この曲はジェフ作曲との事)や、CARCASSの輝かしいディスコグラフィの先頭を飾る"Genital Grinder (邦題: XXXをミンチに!)"など、キャリア総ざらい・美味しいとこ取りのセットリストでした。"Captive Bolt Pistol"の途中でブレイクし、「またね!」と言っていきなりメンバーがステージから引っ込み、PINK FLOYDの"Have A Cigar"が原曲と思しき謎のディスコチューン(ROSEBUDというアーティストによるカバーっぽいんですがボーカルなど微妙に違う気も……)をひとしきり流した後に、また戻って来て演奏を再開するという小ネタもはさみつつ、5thアルバムからの唯一の選曲である"Keep On Rotting In The Free World"を経ての3rd収録の名曲"Corporal Jigsore Quandary (邦題: 人体ジグソーパズル)"で一旦終わり、アンコールで"Heartwork"を叩き込むという必殺の流れでフィニッシュ!終わってみれば何と2時間足らず(それでもCARCASS史上最長らしい)のライブでしたが、密度と熱量は半端じゃなかったです。演奏も昨年から続いているツアーの賜物か非常にかっちりとまとまっており、ツインギターのハモり等も一糸乱れずピッタリと決まっていて滅茶苦茶カッコ良かったです。前述のMCや小ネタ、そして延々とスクリーンで流されるチンポや人体解剖などのグロ映像も含め、最高のエンターテイメントでした。

そして翌5/7も再びクアトロへ!整理券番号が前の方だったおかげで会場に入った時点で場所取りの選択肢もまだ多く残されており、フロアー内概ね上手寄りを人波に翻弄されながらウロウロしていた前日から打って変わって、この日は下手側のビルの真ん前の位置をキープ出来ました。ビルの近く、という事で、僕のすぐそばに掟ポルシェ氏が陣取っていましたよ。普段死ぬほど邪魔な渋谷クアトロの柱ですが、この日はサーフ避けとして思わぬ効果を発揮してくれて、ビルの勇姿を間近に(去年の苗場食堂並みに近かったです)望みながら心置きなくヘドバンする事が出来ました。セットリストはほぼ変わりはありませんでしたが、前日から一曲多く3rdからの"Pedigree Butchery (邦題: 由緒正しき屠殺場)"が演奏されていました。なんでもこの曲をやったのは今ツアー中この5/7だけだったとの事!その関係かこの日は"Captive Bolt Pistol"は小ネタ無しでぶっ通しで演奏していました。"Keep On Rotting In The Free World"でダンが曲の展開を忘れて途中からやり直す(その煽りでこの日はカウベル無し)というちょっとしたハプニングも挟みつつ、この日も最後は"Heartwork"で〆!これ以上ない素晴らしい大団円の後にはジェフから「シーユーネクストイヤー!」との嬉しい言葉も聞けました。

ついに生で観ること叶ったCARCASSの勇姿。一週間以上経った今でも、まるで夢の中にいたような心地です。欲を言えば"316l Grade Surgical Steel"と"Rot 'N' Roll"を演奏してくれれば更に最高でしたが、素晴らしい二日間でした。Tシャツを3枚買ったり、勢い余ってどこで使うんだよこんなの……というようなバンドロゴ入りのスポーツタオルを買ったりと、2日分のチケ代も含めてお財布が瀕死になりましたが後悔は微塵もありません。ジェフの言った「また来年」が果たしてどの程度の実現性のある話なのかは知る由もないですが、この来日公演で改めて確認出来たのはCARCASSが懐メロのベテランなどではなく今を生きる超・現役のメタルバンドだという事。必ずや訪れるであろう再開の日を待ちたいと思います。Keep On Rotting In The Free World!!

 

2014年5月10日土曜日

vs 大宮戦

スカパーオンデマンドで観戦。

今季何度目になるでしょうか、5バックで引いてくる相手との一戦でしたが、完勝じゃないでしょうか。久々にスカッとしました。興梠のワントップはやはり良いですね。勿論、チュンソンが悪いという訳ではなく、興梠が良過ぎるというか。そして何と言っても柏木!一枚上がって更に本領発揮の輝きぶり。逆足からの1点目のアシストも、完璧に弾道をコントロールした2点目のミドルも流石の一言です。代わってボランチに入った青木もまずまずフィットしていましたね。あの後半の江角に防がれたシュートが決まっていれば大宮サポの良いリアクションが見れたと思うので、その点は残念でした。

あとは元気がW杯メンバーへのアピール弾を決められれば最高でしたが、そこまで上手いことは行きませんでしたね。FKを蹴らしてもらったりもしていましたが……ただまあ正直、ここに来て2,3点取ってたとしても元気(と槙野と森脇)の招集は厳しいのかな、という気もします。明日レッズから名前を呼ばれるのは西川だけかな、とは思いますが、まあ期待せずに発表を待ちましょう。

2014年5月5日月曜日

vs FC東京戦

所用のため埼スタには行けず。ちょくちょくスマホを覗いては公式サイトのテキスト速報を失禁寸前で追いかけていました。この時期の順位にそこまで大きな意味があるとは思いませんが、しかし首位とは懐かしくそして気持ちが良いですね。阿部ちゃんのいう通り、一瞬だけ喜びましょう。

試合の方は後追いでスカパーオンデマンドで見ました。後半入ってから約20分間、FC東京に主導権を握られていた時間帯をよく耐えて、興梠のミドル辺りから再びレッズに流れが戻った時にきっちり1点ゲットして後は守り切るという、去年のハチャメチャぶりは何だったんだと思ってしまうような巧みな戦いぶり。早くも今季4度目の文化シヤッターも登場し、やはり今年はここ数シーズンとは違うのか!?と期待してしまいがちですが、そこはグッとこらえてやはり一瞬だけ喜ぶようにします。セレッソ戦辺りまでこの好調が続けばもっと喜ぶことにします。

明日は何度目かの、そして今度こそは最後らしい国立ラストゲームの甲府戦ですが、こればっかりはどうしても外せないCARCASSの来日公演があるので2戦連続で現地観戦は見送り。やはりテキスト速報を追いかけて、今度こそは失禁すると思います。

2014年5月1日木曜日

国営ひたち海浜公園に行って来ました その3

国営ひたち海浜公園_2014_7
Canon EOS 60D + TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO1:1 (Model 172E)

国営ひたち海浜公園_2014_8
Canon EOS 60D + Tokina AT-X 124 PRO DX Ⅱ

国営ひたち海浜公園_2014_9
Canon EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM

前々エントリーから引き続いてひたち海浜公園に行った時の写真を上げます。どうやらまだネモフィラの見頃は続いているそう……というか未だに"満開"ではないっぽいですね。もう少し行く時期を遅らせても良かったかなとも思いますが、そうするとチューリップは枯れてしまっていたでしょうし、なかなか花の見頃に合わせるのは難しい。そしてロクに撮る機会も無く関東のツツジの季節は過ぎようとしています……

2014年4月29日火曜日

観戦記: 2014 J1第10節 vs横浜FM

2014 J1第10節 vsマリノス 試合終了後、南への挨拶
Canon PowerShot G15

2014 J1第10節 vsマリノス 試合終了後、We Are Diamonds合唱
Canon PowerShot G15

宇賀神の良いプレス後、跳ね返されたボールが切れずに元気に繋がる。独力で左サイド深くまで運び上げたクロスは相手に阻まれコーナーに。ゴール裏を煽る元気に呼応して盛り上がるスタジアム。その光景にこのコーナーキックは何かが起こる!という予感がビンビン来ましたが、はたして柏木の上げたボールは三門を振りきったチュンソンの頭にドンピシャ!素晴らしいゴールでした。

発表されたスタメンの陣容を見て、今日のレッズの3バックは左に森脇、中央が永田、そして那須が右に入る形かな、と思っていたのですが、いざ試合が始まるとビルドアップ時には森脇はいつものように右サイドに居て、えー!じゃあ永田が左サイドに流れるの?それは機能しないだろう……とか思ってたら永田は那須と並んで中央に。じゃあ左には誰が居るの?と目を移したらそこには背番号22の姿が。どういう陣形になっているのかが直ぐに飲み込めず、30分ぐらい頭の中をハテナマークが渦巻いていました。ようは阿部ちゃんがCBでなく左SBに降りてきているってだけだったんですが。今まで見て来た槙野不在時のバリエーションの中では一番スムーズな形だったと思います。

キックオフからしばらくは主導権を握るも決めきれず。その後は相手に盛り返され、支配率でも遅れを取る……という展開は同じ神奈川のクラブである川崎戦とちょっと似た展開でしたが、その川崎戦以上に相手に決定機を作られる場面は少なかったかな、と思います。永田の失禁寸前のポカミスもまあ有ったものの、前節を引き摺らずに早くも今季3回目の文化シヤッター降臨は素晴らしい事ですが、名古屋戦以降、これがレッズのサッカー!という感じでゲームを支配出来ることが少なく、まあそれだけ難敵との戦いが続いているという事でもあるんでしょうが、ちょっと不安と不満が残ります。相手に2点差を付ける展開を見たい!チュンソンの確変が今日のゴールで復活することを祈りましょう。

それにしても、今日は扇谷主審以下、メイン側、バック側双方の線審も含め、ジャッジの不安定さに悩まされたゲームでした。ミシャ監督も会見で触れていますね。

2014年4月28日月曜日

国営ひたち海浜公園に行って来ました その2

国営ひたち海浜公園_2014_6
Canon EOS 60D + Tokina AT-X 124 PRO DX Ⅱ

国営ひたち海浜公園_2014_4
Canon EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM

国営ひたち海浜公園_2014_5
Canon EOS 60D + TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO1:1 (Model 172E)

昨日に引き続きひたち海浜公園で撮った写真です。現地に居た時もそうでしたが、あんまり青いんで目がチカチカします。そして明日は青い横浜のクラブとの試合を観に埼スタへ!

2014年4月27日日曜日

国営ひたち海浜公園に行って来ました その1

国営ひたち海浜公園_2014_1
Canon EOS 60D + Tokina AT-X 124 PRO DX Ⅱ

国営ひたち海浜公園_2014_2
Canon EOS 60D + Tokina AT-X 124 PRO DX Ⅱ

国営ひたち海浜公園_2014_3
Canon EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM

国営ひたち海浜公園にネモフィラを観に行って来ました!おそらくは個人的にはGW中唯一の遠出、同じ関東地方ですが掛かった時間は先日の福島旅行と大して変わりませんでした。常磐線の特急に乗り継いだのが柏駅で、昨日のレッズの試合を思い出して少し嫌な気分になったり。ここには去年も実は足を運んでいまして、地面も空も青一色の絶景が忘れられず、二年連続で訪れた次第です。

ネモフィラは今年も素晴らしく綺麗でしたが、それに加えて去年は満開のネモフィラに対して終わりかけだったチューリップが今年はちょうど見頃で、一回で二度美味しかったです。去年よりはタイミングが早かったのかな?とも思いましたが、その一方でネモフィラの植わっている丘に続く道にある大きなズミの花が、去年行った時は満開だったのが今年は完全に散ったりもしていたので、自然のきまぐれってやつなのでしょうか。

2014年4月26日土曜日

柏戦

スカパーオンデマンドで観戦しました。
ガチガチのミラーゲームを仕掛けてきた相手に、元気のスーパーゴールで先制したまでは理想の展開かと思ったのですが……最後は中央に固執し過ぎましたね。茨田といい、栗澤といい、替えた選手が決めてるんだから敵ながらネルシーニョ監督の勝負勘は大したものです。
あと、吉田主審は研修か目の検診を受けるべきだと思いました。

2014年4月23日水曜日

福島・花見山旅行記: その4 初めて見たカタクリの花

花見山_2014_11
Canon EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM

花見山_2014_13 ヒュウガミズキと桜のトンネル
ヒュウガミズキと桜のトンネル
Canon EOS 60D + TAMRON Model A09

花見山_12 カタクリ
カタクリ
EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM + Kenko Digital TELEPLUS PRO300 1.4X DGX

カタクリって写真でしか見たことが無かったので、事前に花見山で見れる花をチェックしてた時に「カタクリが生えている所がある」という情報を目にしてからは、今回の旅行の裏チェックポイントみたいな感じで、山中をあちこち歩きながら常に視界の端々でその姿を探していました。ようやく見つけた紫色の可憐な花は山道からかなり離れた場所に小さく咲いていましたよ。

2014年4月21日月曜日

福島・花見山旅行記: その3

花見山_2014_10
Canon EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM

花見山_2014_8 ヒガンザクラ
ヒガンザクラ
Canon EOS 60D + TAMRON Model A09

花見山_2014_9 オカメザクラ
オカメザクラ
Canon EOS 60D + TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO1:1 (Model 172E)

去年に福島旅行に行った時は「新幹線とかまぢ高いし!時代は鈍行!」と訳の分からない事を言いながら、始発からひたすら鈍行を乗り継いで福島を目指すという試みを行いました。結果としては大宮から延々と東北本線を北上し、お昼前には福島駅に到着。「どうだ!随分と運賃が浮いたで!」とドヤ顔することしきりでしたが、一時の熱気が冷めると後に残るのはケツを中心とした全身の疲れと痛み、そして車内で無為に過ごし続けた5時間余りの不毛な記憶……成る程、高い高いと思っていた特急代も、「時間を買うお金」と思えば安いぐらいだな……と深く反省し、今年は初めから新幹線を使いました。宇都宮を30分かそこらでふっ飛ばし、福島まで2時間も掛からないんだから、我が国の最先端技術は恐ろしいです。

2014年4月20日日曜日

観戦記: 2014 J1第8節 vs川崎

2014 J1第8節 vs川崎 試合終了後
Canon PowerShot G15

寒の戻りってやつでしょうか、それまで続いていた陽気が嘘のように寒風の吹きすさぶ埼スタ。しかし試合は熱い!の一言でした。

仙台、名古屋と連勝し迎えた今節。ミシャ監督個人の相性もさることながら、ここ2シーズンほど手痛い敗北を繰り返してきた川崎から勝点3を奪えればコレ以上無く大きな勝利になるでしょう。しかし、もしも負けてしまったら……何だ結局去年までと変わらんじゃないか、という事にもなりかねないこの一戦。北ゴール裏は選手入場を威風堂々で出迎えていました。キックオフからしばらくはレッズが主導権を握る展開で、選手たちにも並々ならぬ意気込みがあるように感じられましたが、そんな中で決まった槙野のFK!……はまさかのその前にファールがあったという判定。壁の中でどうこうという話ですが、今になってもあのゴールがなぜ取り消されたのかはいまいちよく分かりません。このジャッジでサポから目をつけられた主審の松尾氏は試合終了後までひたすらブーイングの嵐に遭っていました。ゴール取消し以外のジャッジがどうだったかは、頭が熱くなっていたのでどうも判断がつきません。イエローカードに関しては概ね妥当かなとは思いましたが……

その後もレッズが試合を支配していたと思いますが、チャンスをフイにする内に徐々に流れは川崎へ。小林悠に裏に抜けられあわや!という場面もありましたが、西川がゴールに文化シヤッターを掛けて阻みます。川崎優位の展開は後半に入っても変わらず、ボールを保持する事も難しい状況は観ていてハラハラするばかりでしたが、再三再四繰り返してきた右サイドからの攻めが68分にようやく実り宇賀神が先制点!宇賀神のレプリカを着ている自分にとっても仙台戦から続く歓喜です!その後も川崎の攻めを凌ぎに凌いでついに掴んだ勝点3!

戦前のプレビューで「J1リーグ戦でシュート数では1,2位を占める両チーム。浦和は後方でのパス回しと一発のロングフィード、川崎はアタッキングサードでのボール回しと細かいショートパスに特色」という記事があって、成る程そういうものか、と思いながら観ていましたが、ウガの得点は苦しい時間帯を耐えて得たボール保持の機会で攻め急がず、じっくりと後ろでボールを回していた中からの青木→梅崎のロングフィードから決まったもので、まさに自分たちの戦い方を貫いて手に入れた1点。一方で川崎にも随分と繋がれましたが、最後の一線を越えられる場面は最小限に抑えられていたと思います。強敵相手に互いに持ち味を出しあった中で競り勝てたのはマジでデカいと思いました。

槙野が前半だけで退き、徳島戦のゴールの記憶も新しい水輝が45分間の出場機会を得ていました。体格も素質も十分の筈なのに、もう随分と長いこと冴えないプレーが続いてきた水輝。あの鳥栖戦での出来も苦しいものでしたが、ここに来て急激に自らの居場所とプレーへの自信を得てきているような印象があります。勿論左CB(那須をサイドにずらすという選択はまだミシャの中には無いのでしょうか)は水輝にとっては適所といえるポジションではなく、攻撃面では槙野とは比ぶべくもないですが、守備面での効きぶりは眼を見張るものがありました。大器が殻を破る時が近付いて来ているのであれば嬉しいのですが。

後半、一回だけ元気がCKを蹴ったのはちょっとびっくりしました。いつも那須の盾にされているので気分を変えたかったのでしょうか。蹴る元気に気を取られて盾を無くした那須がどう動いているのかは見逃しました。ボール自体はふんわりした弾道でやっぱ駄目かなと思いきや、ファーで水輝に合ってちょっと面白かったです。しかし今年はマルシオ不在で柏木以外に合わせる球を蹴る選手が殆ど居ないのが気掛かりです。梅崎もそれなりのボールを蹴ってはいますが……

2014年4月18日金曜日

福島・花見山旅行記: その2

花見山_2014_6
Canon EOS 60D + TAMRON Model A09

花見山_2014_5 サクラ・青空・ヒュウガミズキ・紅梅
桜と青空とヒュウガミズキと紅梅
EOS 60D + Tokina AT-X 124 PRO DX Ⅱ

花見山_2014_7 ウメと桜
白梅と桜
EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM + Kenko Digital TELEPLUS PRO300 1.4X DGX

先週末に行った福島県の桃源郷、花見山の写真です。北に行けば行くほどウメとサクラの咲く時期は接近するそうで、ここ花見山では場所によっては桜花と梅花が同時に見れました。これにモモも加われば完璧なのですが、俺が行った時はモモはまだ三分咲き程度で上手い具合に三花が同時に鑑賞できるポイントは見つけられず。とはいえもう少し待てばサクラはたちまち散ってしまうでしょうし、なかなか難しいです。何年も、何度も、繰り返し通って行かないと。

2014年4月16日水曜日

観戦記 2014ナビスコ第3節 vs徳島

2014ナビスコ杯第3節 vs徳島 HT
Canon PowerShot S110

まず埼スタで徳島と相見える機会のレアさ(まあリーグも有りますが)からして、見逃せない一戦だと思っていました。確か数年前に一度、天皇杯で徳島と当たった時に駒場に観に行った記憶がありますが、当時の詳細は殆ど憶えておらず……確か柿谷が居ましたよね。

仕事終わりで埼スタに直行するもキックオフには間に合わず。5分過ぎころから南で観ていました。スタメンを見た時から「幾らなんでもターンオーバーし過ぎでは……興梠・元気・李の内の誰か一人と、槙野・森脇のどちらか一方ぐらいは最初から出した方が良いような……」と嫌な予感がしていましたが、案の定でここ数試合とは別チームのように戦い方に精彩が有りません。局面局面では柏木なり直輝なりが踏ん張っているんですが、流動性とチャレンジを欠き、シュートにすら持ち込めないのは観ていてちょっとストレスたまります。そうこうしている内にCKから失点し「いやいやいや、仕事帰りに爆弾の爆発する現場なんて見たくねえぞ」と思っていましたが、同じくCKから阪野が同点ヘッド!Jクラブ相手の公式戦では初得点ですよね?いいもの見れました。

後半はいきなりの直輝アウトで「ええー幾らなんでももう少し観たい……」とちょっとテンション下がりましたが、代わって入った矢島の強烈なミドルには思わず目が冷めました。似合っているようには見えなかった髪の色も少し落ち着いたものになっていて、背番号29、良い感じです。これで「ああ、まあこれで勝っただろう」と安心していただけに、その後の2失点は経緯の酷さも相まってテンション急降下。最後はどうにかこうにか再逆転に成功し、水輝のレッズでの初ゴール&初ヒーローインタビューも見れて大盛り上がりでしたが、ここまで8試合で2点しか取っていなかった相手から3失点したのはやはりちょっと問題。誰が出ても同じように戦える、という理想はまだまだ遠いですね。こういう試合はなるべく無いようにして欲しいものです……まあこれまでのやらかしの歴史からしたら、勝点3を取れてるんだから随分とマシな結果ではありますが。

真横で見た徳島サポの応援は新鮮でした。ていうかあのカンカラカンカラ鳴る鐘は面白過ぎてちょっと反則です。何だかあれが鳴り出す度に変な異世界に連れ込まれて、そこで失点してるんじゃないかって気にさせられました。

2014年4月14日月曜日

福島・花見山旅行記: その1

花見山_2014_4 花見山と吾妻連峰
花見山と吾妻連峰。左上の吾妻小富士に雪うさぎが見えます
Canon EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM

花見山_2014_03 サクラのある小径
桜のある小径。右手前でぼけてるのはヒュウガミズキ
Canon EOS 60D + TAMRON Model A09

花見山_2014_2 レンギョウ
レンギョウ
Canon EOS 60D + TAMRON Model A09

まあ、旅行記といってもひたすら二日間写真を撮り続けていただけだったので、ひたすら写真を投稿するしか無いのですが……
全ての写真を整理し終わるまで一ヶ月は掛かりそうな予感がします。

2014年4月13日日曜日

名古屋戦: 那須塩原駅で那須が決め……た?

花見山_2014_1
EOS 60D + TAMRON Model A09

金・土曜日は福島の花見山に旅行に行っていました。写真を撮り通しの二日間、実は去年を足を運んでいたのですが、花期を読み違えてウコンザクラと春紅葉ぐらいしか見れず悔しい思いをする羽目に……しかし、今回はほぼ満開の時期!どうやらリベンジを果たせたようです。あと2,3日待てばモモとボケとソメイヨシノがもう少し開いてもっと綺麗になったでしょうが、それはまた来年以降の機会に。

そんな訳で名古屋戦はiPhoneとスカパーオンデマンドで見ていました。帰りの新幹線を待つ間、そわそわと福島駅周辺をうろうろ歩きスマホしながらiPhoneを凝視。絶好機をフイにする度に守備の乱れから喫した安い失点の重みが増して行く展開に焦れ続け、ハーフタイムに新幹線ホームに移動した時には試合を気にしすぎてコインロッカーに荷物を忘れてしまい福島駅構内を端から端まで無駄に往復する一人相撲ぶり。後半は新幹線の車内で見ていましたが、狭いところを切り裂いて名古屋キラーぶりを見せつけた元気のゴールにまず無言でガッツポーズ。そして、電車が"那須"塩原駅に差し掛かった頃、ロスタイムの最後の最後の那須のゴールには思わず車内で声を漏らしてしまいました。

那須塩原で那須が決めた!出来過ぎ!と思ったら興梠がコースを変えていたというオチ。勿論、勝利と那須の貢献の重みには何ら変わりは有りませんが。こういう試合をモノに出来るのは良い兆候ですね。タイトルに向けて、エンジンが掛かって来たと思っていいのかな。

2014年4月9日水曜日

青梅・吉野梅郷・その3

吉野梅郷_7
Canon EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM

吉野梅郷_8
Canon EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM

吉野梅郷_9
EOS 60D + TAMRON Model A09

今年は桜よりも梅をよく見た年でしたが、吉野梅郷はまさにそのクライマックスでした。もう伐採は始まったのでしょうか。

2014年4月8日火曜日

観戦記: 2014 J1第6節 vs仙台

2014 J1第6節 vs仙台
Canon PowerShot S110


すごいミドルだ!でもあの位置にあんなシュートを蹴る選手が居たっけ……?阿部ちゃん?それとも森脇が上がって来てた?一瞬、エアーポケットに入ったような空気が流れた後に埼スタに響いた「浦和レッズ背番号13!鈴木啓太!」のアナウンスの後の場内の盛り上がりは凄かったです。

勝負事には合い口の良い・悪いというのが必ずありますが、再昇格後のベガルタは今のレッズにとっては非常に合い口の悪い相手という印象があります。負けっ放し、という訳ではありませんが、勝ってもいない。レッズにとって良い流れが来ている時に限って当たっては、負けるか、あと一歩というところで勝ちを逃してドローになり、チーム自体が下降線になってしまう……監督が代わった今シーズンの仙台は絶不調とはいえ、開幕直後のごたごたから抜けだそうとしているレッズにとっては嫌な対戦相手でした。試合が始まってからも、押し気味にゲームを進めても先制に至らず。絶好機も幾つか逃してしまい、攻め疲れたところにカウンターに沈むような事がなければ良いが……とやきもきしていたところに決まった興梠・元気・李のスリートップの完璧な連携からのゴールは最高でした。その後の角田のあわやというシュートには心底肝を冷やしましたが……

前掛かりになったところをカウンターで仕留められたらいいな、と思いながら始まった後半はしかし、どうも主導権を奪えず焦れる展開。そんな流れでの啓太投入は素人目にも理にかなった交代に見えましたが、30分近くも残したところで興梠のプレーが見れなくなるのは何とも惜しく。贅沢な悩みです。チュンソンの華麗なループシュートが決まった後は仙台の心もやや折れたか安心してレッズの攻撃を堪能出来ました。大宮戦で大活躍だった関根は今やレッズのアイドルといった感じで、試合開始前のリザーブ選手紹介の時に送られる拍手と歓声の大きさはレギュラーを含めてもチーム内屈指。もちろん自分も関根には大いに期待していますが、一方でポジションの競合相手である宇賀神のレプユニを着てスタジアムに通っているので、ここはウガには是非ともレギュラーの貫禄を見せて欲しい!と思っていましたが、どうも力んだか振るわないプレーが続いていたので、久しぶりに左45度の宇賀ゾーンから決まった3点目は嬉しかったです。

しかし何と言っても一番おいしいところを持って行ったのは啓太!宇宙開発がデフォルトだけど、年に一回、低く抑えたミドルが枠に飛ぶ……というのが元々の「年一ゴール」だったと記憶していますが、ここ最近の啓太のゴールは連携からゴール前に飛び出して決めるパターンだったので、あそこまで綺麗に啓太のミドルが決まったのは果たして何年ぶりだったのか……あんな貴重な(失礼!)ものを観れたのが3万人にも満たないというのは何とももったいない話です。この快勝を契機に客足も上向くと良いのですが。