2010年9月26日日曜日

2010年 J1第24節 浦和 vs 新潟 スカッと勝てた



残暑の最期のひと暴れから一雨挟んで訪れた爽やかな秋晴れ長らくホームで勝っていないことが災いしてか、今節の動員が寂しい事になりそうなのが事前のチケット売り上げから叫ばれていたけど、なあに、ここ最近は内容も結果も進境著しいレッズの事、今日は内容・結果の揃ったスカスカのスタも熱くなる素晴らしい試合を見せてくれるさ…という確信に近い妄想を抱きつつ、席がまだ余ってると評判だったR指定で観戦。さあて、前半からバッチリ試合を支配しちゃって下さいな。

…というこちらの期待には全くそぐわぬアララな前半の戦いぶり。開始直後の原口の飛び出しからのPKだろ!という相手のチャージが流されてしまい場内大ブーイング。更にこれで舞い上がったのか若い主審が不安定なジャッジを連発し、苛立つ細貝が異議でイエロー取得。おまけにマシューが前半15分で負傷退場とピッチ内はてんやわんや。そんな中で新潟の出足鋭い攻撃を次々と受けてしまい、サヌが戻ってこない隙を曹永哲に突かれてあわや…という場面も。山岸が止めてなかったら…試合そのものが危なかっただろうなあ。



立て直して後半勝負か…と思ってた矢先の前半ロスタイムに柏木の美しいミドルで先制。決まるまでの流れは「ゴール近くだ!誰か行け!あああまだ回すの?」と焦れてたけど、試合後のインタビューでは練習で狙った形との旨が。成程、リプレイで見ると細貝→原口→ポンテ→エジという小気味の良いボール回しと達也の裏を突く動きに新潟の守備陣が見事に釣られ、柏木の前にぽっかりスペースが。練習通りの動きと練習でも出ないようなナイスシュート、素晴らしい得点でした。

後半はほぼ試合を支配できてたかと。終わってみれば随分とシュートが少なかったけど、観てる分には消極的という印象は余り無かった気が。前節から変わらず好調の原口の、一度シュートを防がれた後またシュートを狙って行く好プレーなんかも有ったし。とはいえ追加点が取れなくて失った勝点を数えるとやはり1点差というのは気持ちの良いものではない、そろそろ来ないか…と思っていたところで、右サイドの崩しから今まで復帰を待ちわびて来たセルヒオによる見事な追加点。



この追加点に右SBの位置から相手PA内まで進出して絡んでいたのが後半途中から出場していた岡本。恥ずかしながらユースや年代別代表での彼のプレーは未見なので、前節での彼のプレーも「年齢の割によく出来てるねえ、まあ無難かな」程度だったけど、この試合での活躍ぶりはまさに出色の出来。守備が堅いのは勿論だけど、加えて主に達也との連携から攻撃に絡んだ時も存在感抜群。兎に角周りが良く見えていて、成程これは上背の無さを補って余りある高センスぶり。以前エルゴラ増刊で読んだ直輝による"あいつは本当に良い選手"という岡本評の意味がようやく分かった感じで、これは大器だ!もっともっと見たいぞ!…と目の前を上下動する岡本の名を叫びまくって満天下にニワカっぷりを曝け出したり。いやでも彼は本当に楽しみだ、フィンケじゃないけどU-19に暫く持って行かれてしまうのが本当に残念。



立ち上がりは少々躓いたけど、終わってみれば戦前の期待通りの快勝。柏木と暢久によるエンターテイメント性たっぷりのヒーローインタビューもあって試合後の盛り上がりも素晴らしかった。チームもサポも、そして気候も良い感じになって来たし、次のダービーを勝てばいよいよ大きな波に乗れそうな予感。それだけにセルヒオの離脱が本当に痛い…この試合で出た怪我人も含め、みんな早く戻って来られると良いんだけど。

2010年9月20日月曜日

2010年 J1第23節 浦和 vs 清水 光明が見えてきた気が



勝ち切れ無かった試合、とても勿体無い試合だったのは確か。ただ、負け無しで来ているここ数節中では、内容的に一番充実した試合だったと思う。カウンターを招く不用意なミスや、閉塞感を醸す横パスタイムもまだまだ有ったけど、選手は気持ちを見せて最後まで走り抜いていたし、攻撃にも積極性と有機的な連動が出て来てキッチリとシュートまで行って終わる場面が多かった。そして何より嬉しいのは達也の復帰と、ついに殻を破りつつある原口の活躍。特に原口は攻撃に関しては本当に後はシュートを決めきるだけ、達也やサヌに送った決定的なパスは「ああ、そういえば原口はパスも出せる選手だった」と気付かせてくれたし、何よりも驚いたのは今までの原口には余り記憶のない裏を突く鋭い動き。西部の胸元を抉ったミドルなど、シュートへの積極性も抜群だった。

チームも原口も、目醒めの時は案外近いのかも知れない…と思わせては2歩下がるの繰り返しが続くのが今のレッズな気もするけど、大丈夫、ここからは上がる一方だよ、そう思わせてくれる試合だった。終了後の勝ち試合と見紛うようなスタンドからの万雷の拍手もそれを示してたと思う。埼スタ連戦、残り全て勝って勢いに乗りたい。この試合のサッカーを続けられればそれは決して不可能な話じゃない筈だ。

2010年9月13日月曜日

vs. FC東京

何だか久しぶりのBSでのTV観戦。

余りサッカーをやるには好ましくない環境だったようで、両チーム負傷交代続出で屍累々。特にFC東京は流石に見てて気の毒になってくる惨状で、「ああ、うちより苦しい思いしてるチームもあるんだな…」とか思ったり。重要な攻め手であるセルヒオと宇賀神の両翼を欠いた中で、(まだまだ不満が残るけど)随分と積極性を身につけて来た原口と、期待してる右サイドのPA角辺りでスパッと抜いて行くプレーこそ無かったものの、攻撃に守備に90分間走りまわってた高橋がそれなりに機能。柏木→エジ→原口と綺麗に繋がって崩した所で得たPKを、ポンテがどうも相手もこっちに蹴ると分かってるっぽいんだけど、それでも止めれられない絶妙のシュートで沈めて先制。前節に引き続いて取れるとこで追加点を取れずヒヤヒヤしたけど、鬼門のロスタイムも堪え切って勝ち点3ゲット。

バーさんありがとう!って試合だった気もしますが、兎に角勝てて良かった。サヌさんのヘディングが決まってればもっと楽な試合だったかしら。まあでも、ボール支配出来てる時間もそれなりに作れてたし、課題を得つつ良い雰囲気でホーム3連戦に入れそう。しかし細貝は素晴らしかった…代表での大活躍を経てすっかりレッズのゲームキャプテン/顔としての風格が身に付いて来た感じ。柏木とのコンビが今年一杯はレッズの心臓になりそうなので、せめてここだけでも怪我無く無事にシーズンを全うして欲しいなあ。

2010年9月8日水曜日

2010年 天皇杯2回戦 浦和 vs 東京国際大学


観て来た@駒場スタジアム

9月に入っても炎暑が続く中、17時キックオフというのは去年の夏の惨劇を思い出して色々と不安になったり。天気予報でも30℃超えてたし。いざ駒場に着いてみれば涼しい風が吹いてて案外快適な環境で、これなら大丈夫かなあ、と思ってたけど、試合が止まる度に両チームが給水ボトルに殺到してた辺り、やっぱりそれなりに過酷な環境だったのかな。

試合に関してはまあ、彼我のレベル差というものも有りますが、心臓部で90分間落ち着いたプレーを見せ続けてくれた濱田や、レッズでの公式戦初ゴールをようやく決めた高崎など、期待してるけど普段なかなかお目にかかれない選手が見れたし、原口、柏木、高橋辺りなんかはこの試合での積極的なプレーがリーグに繋がるんでないかな、と思わせてくれたり、まったりした中にもそれなりに見所のある試合だったかな、と。点も一杯入ったしね。あと個人的に一番面白かったのは、3点目をセルヒオが決めた時にアナウンス嬢が"エスクデロ・セルヒオ"を上手く言えずカミカミだったこと。


前半はレッズが攻めてる側のゴールの真横から観てたので、CKの度に動画を撮ってたら図らずもスーパーゴールが撮れたり。


東京国際大学、何で埼玉代表なのに東京が付くんだろう…というのは置いといて、水戸でおなじみの前田秀樹氏が監督とか、1,2年生のみのメンバーで
JFL相手に勝ち上がっての2回戦進出とか、出島で最後までハツラツと声援を送り続けてた応援団(突然「浦和カモンカモンカモン♪」のメロディが聴こえてきてビックリした)も含め、爽やかで好感の持てる、そしてこれからが楽しみなチームだった。試合後のレッズコールは何だか嬉しかったなあ。あの心意気に応えて、今年こそは良いところまで勝ち上がらないと。

まさか会えるとは…と思わず狂喜の叫びを上げた試合後の阿部ちゃんのお別れセレモニー、律儀にスタジアムを一周してサポーター達のエールに応え、クールダウン中のチームメイトに胴上げされ、ついでに何故か東京国際大の応援団の子達とも触れ合ってる阿部ちゃんを見てると、色々と胸に込み上げてくるものが。素晴らしい選手だったなあと思うと同時に、一度でいいから共にリーグ制覇の喜びを味わいたかったという無念の思いもあったり。もう一度レッズで共に戦える機会があるといいんだけど。


イングランドでの成功を祈りつつ、とりあえず今はお別れ…ありがとう、そしてまた会おう!阿部勇樹・オレ!