2014年5月28日水曜日

ナビスコ甲府戦 予選突破かくにん!よかった

スカパーオンデマンドで観戦。アナウンサーが選手名を間違えまくっていてイライラ。終いには甲府のゴールキックの時に「浦和のゴールキック」とか言い出し始めて、思わず「下手くそか!」とPCに向かって怒鳴ってしまいました。新潟戦についで大苦戦でしたが、何とか競り勝ち最終節を残してナビスコ戦リーグ突破が確定。矢島のシャドーは元気移籍後の選択肢として一番期待しているのですが、今日はちょっと空回り気味でしたね。個人的には現状では梅崎をシャドーへ上げて右に平川を入れるのが一番安定して戦えそうな感じがしていますが、中断中にミシャ監督がどのようにチームを組み替えるか見ものです。内容的には若干不満も残るここ2戦でしたが、何はともあれこれで日曜日は心置きなく元気の見送りができそうです。何やら赤白レプリカを使ったビジュアルの予定もあるみたいですね。

2014年5月27日火曜日

ナビスコ新潟戦 そして元気の移籍

ナビスコ新潟戦はスカパーオンデマンドで観戦しました。新潟のタイトな守りに思うように試合を作れない苦しいゲーム。達也が引っ込むまで持ち堪えられれば……と思っていましたが、果たしてその相手の9番が交代し、どうにかレッズが盛り返してきた終盤に転がり込んできた虎の子のオウンゴールを守り切っての勝利。徳島戦ではいまいちピリッとしていなかった順大が、守りでもビルドアップでも西川の留守を任されるにふさわしいプレーをしているのが嬉しかったです。しかし新潟には苦戦させられました。不思議と長いこと負けていない相手ですが、ここ数戦はこういう試合が続いている印象。そろそろ痛い目に遭わされそうで、今のアルビは怖い相手です。

そして突如降って湧いた元気の移籍。かつての華奢の身体は見違えるように逞しくなり、左からのカットイン一辺倒だったプレースタイルに関しても裏抜けや組み立てへの関与に新境地を見せ、そして何より守備にも走れるようになり、万能のFWとして開花するのはもうすぐだと期待していましたが、どうやら大輪の華は浦和でなく欧州で花開く事になりそうです。いつかこの日が来ることは分かっていたし、自信を持って送り出せる選手へと成長してくれた事は誇りですが、余りに急な別れはやはり寂しいです。本人のコメントも去ることながら、公式サイトの会員ページでの各選手の元気へのコメント、わけても付き合いの長い直輝や、おそらくこれからは後継者的存在として今以上に期待が掛けられるであろう関根のコメントに思わず目頭が熱くなりました。そして極めつけは島崎さんのこの記事です。ナビスコ名古屋戦は元気の浦和での(ひとまずの)ラストダンスを目に焼き付けようと思います。

2014年5月22日木曜日

DEAFHEAVENの来日公演に行って来ました

DEAFHEAVEN
Canon PowerShot S110

去る5月16日、渋谷エッグマンにてDEAFHEAVENの来日公演を観て来ました!彼らを知ったのはつい最近の事、海外の色々なレビューサイトで昨年に出たメタル新譜のトップランキング記事をチェックしていたら、およそメタルのイメージにそぐわないお洒落アートな淡いピンク色のジャケットのアルバムが上位に頻繁に顔を出しているのに気付いた時。それが彼らが昨年発表した2ndアルバム『SUNBATHER』でした。

随分とあちこちで褒め称えられいるが……ポストブラックメタルとは何のこっちゃ?と思いつつその『SUNBATHER』の収録曲である"Dreamhouse"を試しに聴いてみたものの、初めは「ミ、ミーにはこれはブラックメタルでなくスクリーモの類に聴こえる……」とテリーマンのような表情で固まってしまいました。ブラックメタルは無論好きだしシューゲイザーもポストロックもそれなりに聴いてるけど、それらを混ぜろとは誰も言ってない……と当初は素直に受け入れられませんでしたが、その一方で彼らの音楽の中にある諸要素はどれも自分の好きなものが揃っている事も確か。ひとまず『SUNBATHER』を購入し何度も聴き込むうちに当初の抵抗感も徐々に薄れそれなりに楽しんではいたのですが、どうも素直に向き合えない感覚はなかなか消えませんでした。来日ツアーに関しては当初は「へえ、来るんだ」程度の認識で、CARCASSだ何だと出費が重なっていたのでパスするつもりだったのですが、お仕事の方で思わぬ臨時収入が有り、あぶく銭は速攻で使わにゃ!と急遽チケットを取った次第。2013年、世界中の話題をさらったメタル界のホープである事は動かぬ事実な訳で、賞賛すべきか、あるいは断固として否定すべきか、直に生で観ることで自分の中のモヤモヤに決着をつける心づもりでした。

で、観て来た感想としては……DEAFHEAVEN最高!大好き!1stアルバムの『ROADS TO JUDAH』も買っちゃいました!

いや本当に最高のライブでした。サポートアクトはSTORM OF VOIDとHEAVEN IN HER ARMS、一発目のSTORM OF VOIDは各メンバーの元所属バンドは語れるほど音源を持っていませんが、ストーナー/スラッジーなリフとプログレ的な変則リズムが応酬される格好良いメタルインストでとても盛り上がりました。その後のHEAVEN IN HER ARMSを経て、いよいよDEAFHEAVENの登場!

ステージ上に登場したバンドの面々の中でまず目を引いたのは何と言ってもボーカルのジョージ・クラーク。細身のイケメンで黒のワイシャツに黒の革手袋というカッコ良さとダサさの境界線上を若干ダサ側に傾いたファッションもバンドの世界観の構築に一役買っています。そしてある意味ド肝を抜かれたのがフロントに立つボーカル以外の弦楽器隊3人。これが揃いも揃って大変に見た目がイケてない!特に上手側のギターはBORISのTシャツを着ている点については大変よろしいのですが、フィリップ・シーモア・ホフマンを思いっきりショボくれさせて眼鏡を掛けさせたような風貌に、襟足だけちょっと長めに伸ばした郊外のヤンキーの子供ヘアーな髪型という衝撃的なルックス。彼らの音楽にはPitchforkも大絶賛のシャレオツさと、オタッキーな根暗さが表裏一体に同居しているのは初聴時より感じておりましたが、それがストレートに現出したステージでありました。ちなみにドラマーはイケメンでしたよ。

肝心のパフォーマンスですが、これは強烈の一言!轟音とトレモロとブラストが織りなす桃源郷です。ボーカルは中央の立ち位置からあまり動かず、フロアーの各所に瞳孔の開ききった睨みをきかせ、小手先で不可思議なポーズの数々を決め続ける自己陶酔型のアクションを繰り返し、革手袋に包まれた掌で繰り返しフロアーの観客と固く手を握り合っていました。かくいう自分もセットリストの終盤でガッチリとシェイクハンドして来ましたよ。驚いたのがセットリストで、彼らの最新作『SUNBATHER』には合間合間にインスト小品を挟む形で各々が10分を超える大曲が4曲収録されているのですが、アンコール前のセットリストはその4曲を収録順通りに演奏する、というものでした。大御所級は別にして、最新作から一番多く曲を選ぶのは当然の話ではありますが、最新作をほぼ完全再現する、というのは余り見たことが無くて新鮮でした。演奏は終盤に掛けて尻上がりに熱を上げて行き、後半のバンドとフロアーが一体となっての盛り上がりようは壮絶でした。

そんな訳でとても良いライブでした。と同時に、俺自身はDEAFHEAVENに対して完全にシャッポを脱いだ格好です。あのわだかまりは何だったんだと自分でも不思議に思うほど、今は素直に聴けています。ビールと××××は生が一番とはよく言われますが、バンドに関しても然りですね。最高のメタルを聴かせてもらいました。しかし今回のライブは事前にある程度予想出来ていたとはいえ、メタルT率がやや低めで普段着姿の人も目立つ客層。やはり身構えてしまいます。何と戦っているのかもよく分からぬままに、負けてなるものかとヘドバンしまくっていた後遺症が、一週間近く経ってもまだ抜けきっていません。

2014年5月21日水曜日

大相撲5月場所 9日目を観戦してきました

平成26年5月場所9日目 千代大龍 vs 豪風の時の国技館
千代大龍 vs 豪風の時の両国国技館館内
Canon PowerShot G15

一時は随分と相撲に凝っていた時期(特にレッズが瀕死だった2011年頃)もあったのですが、最近はその熱も冷めテレビ中継も殆ど見なくなっていました。しかし、ここ数場所ほどで相撲熱が徐々にぶり返して来たので、思い切って有給を取り両国国技館へ生観戦しに行って来ました。

以前に国技館に行ったのは先日引退した琴欧洲が優勝した場所だったので、本当に久々です。その時は祖父と一緒に行き、チケ代は全て祖父持ちでマス席観戦だったのですが、今回は独力、しかも諸々の出費が重なり余りお金も使えないこともあり、2階椅子席の一番安い席での観戦。いざ現地に行くと椅子席は最前方のA席は「ふかふかの椅子+小さいテーブル付」、その次のB席は「ふかふかの椅子」とランク毎に設備が変わって行き、俺の座った最後列のC席は「硬くてちょっと小さめの椅子」というまさにCランクといった趣き。「ひどい差別待遇もあったもの!」と、三段目の取組中で人入りもまばらな館内で絶叫しましたが、悪いのはお金を持っていない俺です。で、椅子席を取るに当たって心中ちょっと不安だったのが「吊り屋根で土俵が隠れてマトモに観られないんじゃないか」という点だったのですが、これについては全くの杞憂(というか冷静に考えればそもそも興業としてありえない話なんですが)で、吊り屋根は思ってた以上に高く吊られており観戦に際しては全く邪魔にならず(四方の房が力士の顔に掛かるという事はありました)、土俵との距離も最後列の席であっても埼スタのアッパー席前方ぐらいの臨場感は確保されていましたよ。

三段目〜幕下辺りはまったりと取組を眺めつつたまに席を立って館内をうろつくというのを繰り返していました。錣山部屋のオニオンスープちゃんこ(美味!)を体験したり、国技館名物の焼き鳥を肴にビールを飲んだり。幕下上位の取組では久々に栃ノ心の動く姿を見れました。次期横綱の最有力候補という声すらも聞こえる逸ノ城の取組も初めて見ましたが、成る程これまでのモンゴル出身力士の中でも並外れた巨漢で確かに大器を感じさせる力士でした。

幕内に入ってからは熱戦続きで、注文相撲なども無く非常に楽しませてもらいました。ちょうど"当たり"の日に来ることが出来たようです。個人的ベストバウトはそんな土俵上の熱戦の連続の口火を切る格好になった千代丸 vs 舛ノ山でした。土俵狭しと繰り広げられるシーソーゲームだった稀勢の里 vs 嘉風からの松鳳山 vs 日馬富士の熱闘二連戦の時の場内の盛り上がりは凄かったです。期待されていた白鵬 vs 遠藤は一瞬で横綱が勝負をつけましたが、結びの一番となった鶴竜 vs 栃煌山では横綱に土がつき座布団の舞が!正直、関脇と横綱の取組で、加えて鶴竜は横綱となって初めての場所で本調子でないのは明らかなので、何でも座布団飛ばすのはどうかとも思いましたが、壮観ではありました。それに栃煌山は一番応援している力士なので、生で横綱撃破を見られたのはやはり嬉しいです。

館内は自分の見たところ7,8割程度の客入りに見えましたが、「満員御礼」の垂れ幕が下げられました。まあ75%程度であの幕は出しているそうですが。今場所はこの日も含め平日でも満員御礼が出ており、ここ数年来無かった好調な動員のようです。相撲人気復活?そんなタイミングに合わせて……という訳でもないのでしょうが、今日の取組で白鵬に土が着き、稀勢の里と1敗で並んだところで明日に直接対決が組まれました。今場所の白鵬は豪栄道戦に限らず普段の盤石ぶりに比べバタバタする場面が多く、この後の上位陣との対戦全てを勝つ、という展開はやや苦しいように見えます。稀勢の里に取っては千載一遇の好機到来ですが、果たしてどうなるか……

2014年5月18日日曜日

観戦記: 2014 J1第14節 vsセレッソ戦

2014 J1第14節 浦和 vs セレッソ キックオフ前の埼スタ
Canon PowerShot G15

戦前から久々のチケット売り切れが伝えられていたこの試合。浦和美園の駅を降りると成る程近年稀に見る人の波。しかしその服装を見るとJのレプユニでなく普段着や海外クラブのレプリカ、果ては香川の代表ユニを着ている人なども見受けられ、事前に予想出来ていた事とはいえセレ女、フォル男、代表サポが大挙して押しかけて来るのにはやはり複雑な感情を抱いてしまいます。とはいえ、超満員の埼スタのやはり壮観でした。非レッズサポの力を頼っての満員には忸怩たるものがありますが、今日の試合のようなゲームを続けていければ、数年前のようにほぼレッズサポだけで埼スタを埋められるのではないでしょうか。

ミシャ監督とは骨肉相食む関係のセレッソのポポビッチ監督。彼のFC東京時代からの対レッズ戦での常套策であるミラーゲームを、セレッソもまたキックオフ直後から仕掛けてきました。しかしのっけからの5バックでのドン引きはあのセレッソの前線のタレント陣には些か不似合いに見えました。6億円の男・フォルラン選手はたまーに「オッ!」と思わせる瞬間もありましたが、概ね那須さんの前に沈黙していました。

満員のスタジアム、普段に比べてライトな客層、代表に選ばれた柿谷・山口と、選ばれなかった元気・槙野・森脇……絶対に負けたくなかったこの一戦。前半は相手にシュートすら撃たせないほど押しこむも、最後の壁を崩せずスコアレスのまま過ぎて行く時間。この状況を打開してくれる選手は一人しか思い浮かびませんでした。関根貴大、今最も埼スタを沸かせる男。関根がボールを持ち、仕掛ける度に、不思議と心が沸き立ちます。そんな関根が柏木との完璧なワンツーから叩き込んだJ初ゴールにして決勝点、あまりに美しく、劇的な一撃をゴール裏から目の当たりにして、思わず半狂乱且つ涙を流しそうになってしまいました。

最後の最期にようやくギアを上げたセレッソに若干押し込まれましたが、見事に守り切りウノゼロ文化シヤッター勝利!帰宅して録画を見るまで、ジンヒョンのヘディングがあそこまで危ないシーンだったとは思いませんでした……鳥栖が大宮相手に足踏みをし、中断前を首位で折り返せました、ブラジルへ向かう西川にとっても、最高の試合になったのではないでしょうか。

しかし試合終了後の森脇は(いい意味で)ひどかったですね!リストバンドを客席に投げ込もうとして堀に落とす→何やらサポにアピールしてる間にゴール裏挨拶からハブられる→堀に自ら降りて行ってリストバンド回収→戻って来たらブーイング→森脇コールに喜ぶ→再びブーイング→土下座という流れは完全にコントでした。

2014年5月16日金曜日

CARCASS来日公演 東京2DAYSの思い出

CARCASS
Canon PowerShot S110

さる5月6,7日に、渋谷はクラブクアトロで行われたCARCASS来日ツアーの東京公演2DAYSに行って来ました!自分にとってCARCASSはBEATLESやMAGMAなどと並ぶ特別な思い入れのあるバンドで、高校生の時に何となく手に取った『Heartwork」に衝撃を受け、そこから『Necroticism - Descanting the Insalubrious (屍体愛好癖)』『Symphonies of Sickness (真・疫魔交響曲)』『Reek of Putrefaction (腐乱腐臭)』と彼らのディスコグラフィを遡っていった過程は、今から振り返ると僕がエクストリームな音楽への扉を開いて行く道程そのものだったと思います。ちょうどその当時に発売されたポケモン金銀の主人公を"スティアー"、ライバルの名前を"アモット"と名付けるほどCARCASSには嵌っていたのですが、肝心のバンドは既に解散して久しく、生でCARCASSを観るという事は叶わぬ夢でした。

その後暫くの時を経てCARCASSは活動を再開し、2008年にはラウドパークで来日もしていたのですが、その時は都合が付かなくて参戦は叶わず。その翌年のラウドパークではビル・スティアーがFIREBIRDで来日し、この時に"生ビル"を拝する事は叶ったのですが、肝心要のCARCASSの活動は再び停止したままでした。

そんな訳で、もう当分はCARCASSは観られんのかな……と諦めかけていたところで発表された活動再開+新作の発表には狂喜せん限りでした。しかも前作から17年の時を経て発表された最新作の『Surgical Steel』が文句無しのド・ド・ド・ド傑作だったんですからこれには失禁も已む無しというもの。ちなみにその発売前にはフジロックでまさかのGENTLEMAN'S PISTOLSでのビル苗場降臨という椿事が有り、ビョークやFLYING LOTUSの思い出も今ではヘブンと苗場食堂でひたすら「ビルー!ビルー!」と絶叫していた記憶の彼方に吹き飛んでしまっています。で、その興奮も冷めやらぬ中、昨年のラウドパークにCARCASSがやって来たわけですが、チケ代とCARCASS以外の面子を鑑みた時に思い入れだけでは埋めきれない壁が有り、再び見送りとなりました。

これだけCARCASSファンの多い日本なのだから、単独ツアーが必ず近日中にある筈……!との希望的観測に基づくラウドパーク見送り。実際にラウパ後から単独公演の噂は出ており、「ヘドバン」誌やトルーパーエンターテイメントのTwitterアカウントでも実現に向けて動いているとの話はあったものの、中々具体的な話が出てこずやきもきしましたが、ようやく今回の来日ツアーが発表され胸をなでおろしました。チケットの一般発売日当日には近所のセブンイレブンの端末の前に全裸で待機、液晶パネルを痕が残るぐらいの勢いで操作しまくり、首尾良く東京公演両日のチケをゲットしました。

そんなこんなで迎えたCARCASS来日公演。まずは5/6の東京一日目、CATHEDRALのサヨナラ来日公演以来に訪れたクアトロのフロアーで、相変わらず邪魔な柱を避けつつスタートを待つ間は余りのドキドキに心臟が止まりそうでしたが、開演予定時間から寸分も遅れること無く照明が落ち、イントロの"1985"に続いて"Buried Dreams (邦題: 夢の埋葬)"でライブが始まった時は感動の余りに実際に心臟が止まって一瞬死にました。

間髪入れずにジェフ・ウォーカーの「イキマショー!」のMCから始まった"Incarnated Solvent Abuse (邦題: 硫酸どろどろ何でも溶かす)"で早くもテンションはMAX!フロアーは揉みくちゃ且つサーフの嵐で、背中をどつかれまくりながら必死に前方キープしつつヘドバンをしていたら小デブに思いっきり首の上に乗って来られて再び死を覚悟するなど、のっけから過酷な環境!

現在のCARCASSはバンドの中心、二大巨頭たるビル・スティアー(G)とジェフ・ウォーカー(B,V)の脇を、若干23歳のドラマーであるダニエル・ワイルディングとライブ限定ギタリストのベン・アッシュという若い二人が固める陣容となっていますが、この二人の仕事ぶりは見事の一言だったと思います。偉大なる前任者、ケン・オーウェンの影響から上手過ぎるとコレジャナイと文句が出るという複雑な役どころを、バカテクな中にCARCASS的グルーヴを薫らせるプレーで見事にこなしてみせたダンの仕事ぶりも素晴らしかったですが、特に個人的に目を引いたのはギターのベン。3rd、4thにおけるマイケル・アモットのプレーや、ビルの一人ツインギター状態だった『Surgical Steel』の楽曲群を確かな腕で涼しい顔で弾きこなしながらの大柄な身体に映える長髪を振り乱すステージアクションは、ビルとは別ベクトルの二枚目な顔立ちも相まって非常に華がありました。ビルのレスポールに対してエクスプローラーを構えていたのも見栄え的にグッドです。ビル「じゃない方」に留まらない、存在感のあるギタリストだと思います。

とはいえ、やはりCARCASSといえばビルとジェフ!名ギタリストにして名ソングライター、そして未だ衰えぬ金髪さらさらヘアーの端正なルックスで日本中のファンの心を鷲掴みにし続けるビル・スティアーは文句無しのカリスマですが、個人的には同じベーシストということもあり高校生の頃からジェフ贔屓なところが有ります。若干生え際の怪しくなった長髪をなびかせながらステージの中央に仁王立ちし、あの独特のデス声で残虐極まる歌詞を吐き出すその姿をついに生で目撃した時にはちょっと本気で泣きそうになりました。"バカボンパパ"の愛称が一部で定着しつつありますが、世界最高のデスメタルおやじだと思います。「ワリワリ、カーカス!」「ワタシハ ニホンゴ ハナセナーイ!」「ウシ!カネ!(Drがカウベル(牛鐘)を鳴らすパートでの発言)」などのお茶目な日本語MCの数々も素敵でした。

ライブ全体は『Surgical Steel』と『Heartwork』からの曲が多めの構成。しかし初期のグラインド時代の曲もバッチリ組み込まれており、特に我が最愛のアルバムである2nd『Symphonies of Sickness (邦題: 真・疫魔交響曲)』からの"Reek Of Putrefaction(邦題: 腐敗臭)"と"Exhume To Consume (邦題: 餓鬼は屍体を貪り喰う)"ではビルの超低音グロウルも炸裂!ジェフとビルのツインボーカルをこの目で観られるなんて!絶え間なく後方から押し寄せるクラウドサーファーをかいくぐりながらその神々しい御姿を必死に目に焼き付けていました。最新作からのお気に入りナンバーである"The Granulating Dark Satanic Mills"(この曲はジェフ作曲との事)や、CARCASSの輝かしいディスコグラフィの先頭を飾る"Genital Grinder (邦題: XXXをミンチに!)"など、キャリア総ざらい・美味しいとこ取りのセットリストでした。"Captive Bolt Pistol"の途中でブレイクし、「またね!」と言っていきなりメンバーがステージから引っ込み、PINK FLOYDの"Have A Cigar"が原曲と思しき謎のディスコチューン(ROSEBUDというアーティストによるカバーっぽいんですがボーカルなど微妙に違う気も……)をひとしきり流した後に、また戻って来て演奏を再開するという小ネタもはさみつつ、5thアルバムからの唯一の選曲である"Keep On Rotting In The Free World"を経ての3rd収録の名曲"Corporal Jigsore Quandary (邦題: 人体ジグソーパズル)"で一旦終わり、アンコールで"Heartwork"を叩き込むという必殺の流れでフィニッシュ!終わってみれば何と2時間足らず(それでもCARCASS史上最長らしい)のライブでしたが、密度と熱量は半端じゃなかったです。演奏も昨年から続いているツアーの賜物か非常にかっちりとまとまっており、ツインギターのハモり等も一糸乱れずピッタリと決まっていて滅茶苦茶カッコ良かったです。前述のMCや小ネタ、そして延々とスクリーンで流されるチンポや人体解剖などのグロ映像も含め、最高のエンターテイメントでした。

そして翌5/7も再びクアトロへ!整理券番号が前の方だったおかげで会場に入った時点で場所取りの選択肢もまだ多く残されており、フロアー内概ね上手寄りを人波に翻弄されながらウロウロしていた前日から打って変わって、この日は下手側のビルの真ん前の位置をキープ出来ました。ビルの近く、という事で、僕のすぐそばに掟ポルシェ氏が陣取っていましたよ。普段死ぬほど邪魔な渋谷クアトロの柱ですが、この日はサーフ避けとして思わぬ効果を発揮してくれて、ビルの勇姿を間近に(去年の苗場食堂並みに近かったです)望みながら心置きなくヘドバンする事が出来ました。セットリストはほぼ変わりはありませんでしたが、前日から一曲多く3rdからの"Pedigree Butchery (邦題: 由緒正しき屠殺場)"が演奏されていました。なんでもこの曲をやったのは今ツアー中この5/7だけだったとの事!その関係かこの日は"Captive Bolt Pistol"は小ネタ無しでぶっ通しで演奏していました。"Keep On Rotting In The Free World"でダンが曲の展開を忘れて途中からやり直す(その煽りでこの日はカウベル無し)というちょっとしたハプニングも挟みつつ、この日も最後は"Heartwork"で〆!これ以上ない素晴らしい大団円の後にはジェフから「シーユーネクストイヤー!」との嬉しい言葉も聞けました。

ついに生で観ること叶ったCARCASSの勇姿。一週間以上経った今でも、まるで夢の中にいたような心地です。欲を言えば"316l Grade Surgical Steel"と"Rot 'N' Roll"を演奏してくれれば更に最高でしたが、素晴らしい二日間でした。Tシャツを3枚買ったり、勢い余ってどこで使うんだよこんなの……というようなバンドロゴ入りのスポーツタオルを買ったりと、2日分のチケ代も含めてお財布が瀕死になりましたが後悔は微塵もありません。ジェフの言った「また来年」が果たしてどの程度の実現性のある話なのかは知る由もないですが、この来日公演で改めて確認出来たのはCARCASSが懐メロのベテランなどではなく今を生きる超・現役のメタルバンドだという事。必ずや訪れるであろう再開の日を待ちたいと思います。Keep On Rotting In The Free World!!

 

2014年5月10日土曜日

vs 大宮戦

スカパーオンデマンドで観戦。

今季何度目になるでしょうか、5バックで引いてくる相手との一戦でしたが、完勝じゃないでしょうか。久々にスカッとしました。興梠のワントップはやはり良いですね。勿論、チュンソンが悪いという訳ではなく、興梠が良過ぎるというか。そして何と言っても柏木!一枚上がって更に本領発揮の輝きぶり。逆足からの1点目のアシストも、完璧に弾道をコントロールした2点目のミドルも流石の一言です。代わってボランチに入った青木もまずまずフィットしていましたね。あの後半の江角に防がれたシュートが決まっていれば大宮サポの良いリアクションが見れたと思うので、その点は残念でした。

あとは元気がW杯メンバーへのアピール弾を決められれば最高でしたが、そこまで上手いことは行きませんでしたね。FKを蹴らしてもらったりもしていましたが……ただまあ正直、ここに来て2,3点取ってたとしても元気(と槙野と森脇)の招集は厳しいのかな、という気もします。明日レッズから名前を呼ばれるのは西川だけかな、とは思いますが、まあ期待せずに発表を待ちましょう。

2014年5月5日月曜日

vs FC東京戦

所用のため埼スタには行けず。ちょくちょくスマホを覗いては公式サイトのテキスト速報を失禁寸前で追いかけていました。この時期の順位にそこまで大きな意味があるとは思いませんが、しかし首位とは懐かしくそして気持ちが良いですね。阿部ちゃんのいう通り、一瞬だけ喜びましょう。

試合の方は後追いでスカパーオンデマンドで見ました。後半入ってから約20分間、FC東京に主導権を握られていた時間帯をよく耐えて、興梠のミドル辺りから再びレッズに流れが戻った時にきっちり1点ゲットして後は守り切るという、去年のハチャメチャぶりは何だったんだと思ってしまうような巧みな戦いぶり。早くも今季4度目の文化シヤッターも登場し、やはり今年はここ数シーズンとは違うのか!?と期待してしまいがちですが、そこはグッとこらえてやはり一瞬だけ喜ぶようにします。セレッソ戦辺りまでこの好調が続けばもっと喜ぶことにします。

明日は何度目かの、そして今度こそは最後らしい国立ラストゲームの甲府戦ですが、こればっかりはどうしても外せないCARCASSの来日公演があるので2戦連続で現地観戦は見送り。やはりテキスト速報を追いかけて、今度こそは失禁すると思います。

2014年5月1日木曜日

国営ひたち海浜公園に行って来ました その3

国営ひたち海浜公園_2014_7
Canon EOS 60D + TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO1:1 (Model 172E)

国営ひたち海浜公園_2014_8
Canon EOS 60D + Tokina AT-X 124 PRO DX Ⅱ

国営ひたち海浜公園_2014_9
Canon EOS 60D + EF 70-200mm f4L USM

前々エントリーから引き続いてひたち海浜公園に行った時の写真を上げます。どうやらまだネモフィラの見頃は続いているそう……というか未だに"満開"ではないっぽいですね。もう少し行く時期を遅らせても良かったかなとも思いますが、そうするとチューリップは枯れてしまっていたでしょうし、なかなか花の見頃に合わせるのは難しい。そしてロクに撮る機会も無く関東のツツジの季節は過ぎようとしています……