2013年4月26日金曜日

この場に居られた事を誇りに思う 観戦記: AFCチャンピオンズリーグ第5節 vs広州恒大足球倶楽部

2013年 AFCチャンピオンズリーグ第5節 浦和 vs 広州 雨に烟る埼スタ
Canon PowerShot S110

まさかのPK失敗後にミス絡みから与えてしまった痛恨の先制点。「阿部ちゃんが外したのなら他の誰が蹴っても外してた、死んだ子の歳を数えても……」と自分に言い聞かせつつもがっくり凹みきってたハーフタイム。2点取れない相手ではないとは思いつつも、若干あきらめ気味だった脳味噌が、バックスタンドまで届いた円陣を組んだ選手たちの声とゴール裏から湧き上がりスタジアム全体に響き渡ったウォーリアの大合唱にハッと目を覚ます。興梠の同点弾からの怒涛の3得点で感極まり、リッピの退席劇(蹴り飛ばした給水ボトルが跳ねていくのがピッチの反対側からよく見えた)で爆笑し、終盤に差し掛かってにわかに雲行きの怪しくなったジャッジに怒りの声を上げる。2万にも満たなかった入場者数が信じられない程の大歓声(バクスタまでみんな声を出していて、それが屋根に跳ね返って音が降りてくるのがよく分かった)の一員となった、夢のような45分間だった。

ちょっと自信喪失気味だった中で、今のレッズのサッカーは十分にアジアで通用し、且つまだまだ上を目指していけるというのを確認出来たのが何より嬉しい試合だった。これでグループリーグを突破出来れば万々歳だけど、リッピも居らん張琳芃も居らんで広州が全北に勝ってくれるか……前線の3人が居れば後は大して変わらない気もしないでもないけど。それに何よりアウェーでムアントンに勝たんとね。

その他雑感
・広州サポはかなりの人出で、南広場のビジター席入場門にも結構な列が出来ていて驚いた。天皇杯でそこいらのJ2クラブと当たった時よりも来てたかも。レプユニ来てたのは最前部の集団だけだったんで、遠征組よりは在日本の人たちの方が多かったのかも知れないけど大したもんだ。
・広州はフィジカルゴリ押し+前線の外国籍選手3人で攻めて来る糞サッカーではあったけども、ダーティとかカンフーといった印象はあまり感じず。まあ張琳芃のアレは困ったものだったけど。個人的にはレッズと共にアジアを二つに分けるライバル同士になりたいと(勝手に)思っている相手なので、また近い内にアジアの舞台で相まみえたい。
・「すげー!リッピが埼スタのピッチサイドに居るよ」とチラチラ見ていたらスコアが3-1になってイライラが頂点に達したのかまさかの給水ボトル蹴り上げ逆噴射。おいおい主審にモロに見られてたら退場モンだぞ、と思っていたら第4審がバッチリ見逃さず退席処分に。前半は阿部ちゃんのPK失敗を「レアなものを見た!」と必死に思考転換して気を紛らわせていたけど、それ以上にレアなものを目の当たりにしてしまった。
・審判団発表の時は「なにトルキ・モフセン?この野郎ストラトヴァリウスみたいな名前しやがって」とか言いつつも前半の仕事ぶりは安定していて好感持てていたのから一転、相手のオフサイド判定が覆ってゴールになったのをはじめ終盤のジャッジは流石に頭に来たけど、興梠のゴールがかなりオフサイド気味だったのがちょうど真横だったんでよく見えたし、何せPK2回もくれたんで個人的には割と許してる。


ようやく訪れた今季初出場。僅かな時間で張琳芃を退場に追い込んだ姿を見て、山田暢久は不滅であるとの思いを新たにする。土曜日のデビュー20周年記念試合が今から楽しみで仕方がない!

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