2015年6月9日火曜日

MAGMAの来日公演に行って来ました

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Canon PowerShot S110

さる6/5にMAGMAの来日ツアーの東京公演2日目に行って来ました。2005年の来日公演(2日行った)、2009年の来日公演、そして2010年のフジロックに続く、5年ぶりの生MAGMA拝観です。とここまで書いて、初めて観たのがもう10年も前の事とは……と時の流れの早さに驚愕しました。

2005年は『K.A.、2009年(と2010年のフジ)は『Ëmëhntëhtt-Ré』と大作のフル・レングスを引っさげての来日でしたが、今回は事前に発表された新規音源が以前の来日公演でも演奏していた新曲の『Šlaǧ Tanƶ』と旧作の新録の『Rïah Sahïltaahk』という、いずれも20分超の大曲とはいえ1曲だけが収録されたシングルというかEPサイズの作品。そして直近の北米ツアーが"M.D.K"と"Köhntarkösz"というバンドのキャリアを代表する2大代表曲をフィーチャーしたセットリストだったこともあり、過去の来日公演に行く時には「現在を生きるMAGMAをこの目で目撃するんだ!うおおおおお!」と目を血走らせていたのが、今回は「大好きなバンドをまったり見に行くぞ」的な力の抜けた心持ちで会場に足を運びました。

今回の来日公演の大きな目的の一つとして、現在2着持っているMAGMAのあの印象的なバンドロゴが刻されたTシャツを買えるだけ買い足す、というのがあったのですが、今回の物販は過去の来日公演と比べると随分と控えめな品揃え。2種類あったTシャツの内、黒字に赤くバンドロゴが輝くツアー公式Tシャツは東京1日目の時点で売り切れ、日本オリジナルのTシャツはどうも食指の伸びないデザインで且つ入場が開始されて間も無くこちらもMとLが売り切れと、完全に肩透かしに終わってしまいました。そんな訳で物販では全く散財すること無く会場へ。事前にいっぱいお金下ろしておいたのに〜。

さて会場に入るとまず驚いたのが場内BGMがSUNN O)))の『Monoliths & Dimensions』だった事。な、何で……?しかし秘教の儀式めいたMAGMAのライヴに向けた空気作りには絶好のチョイスだったのかもしれません。轟音の彼方からアッチラの声が不気味に響き出すと、近くに座っていたプログレおじさん達が「これ何なんだろう……?」「何か台詞が入ってるね……」とヒソヒソ話し合っていたのが面白かったです。

そうこうしている内に開演時間。19:30ちょうどにメンバーがステージに登場し、場内が歓声に包まれます。セットリストは事前の予想通りでサプライズは無し。一日ぐらい"Rïah Sahïltaahk"をやるかなーと期待していましたが、残念ながら演奏されませんでした。

1. Köhntarkösz
2. Šlaǧ Tanƶ
3. Mekanïk Destruktïẁ Kommandöh
-アンコール-
4. Zombies

以上4曲で約100分のステージ。過去の公演と比べると分量は控えめですが、演奏は熱演そのもの!「ハマタイッ!」の掛け声で始まった1曲目の"Köhntarkösz"からスタンディング・オベーションの出る盛り上がりでした。ドラム、ボーカル(男)、コーラス(女)×2、ベース、ギター、キーボード、ビブラフォンというバンド編成。御年67歳のクリスチャン・ヴァンデはドラムの音もますます重く、衰えを感じないパフォーマンス。ステラ・ヴァンデやフィリップ・ブソネら周りを固めるメンバーも盤石の仕事ぶりでした。事前にセットリストを予想してた時から「これだと"Hhaï"が無いから今回はヴァンデはドラムだけで歌は無しかあ」と残念に思っていたのですが、"M.D.K"の中盤にまさかのヴァンデがマイクを手にしての独唱パートが設けられており、言霊をたっぷりと堪能出来ました。

久々の生MAGMA拝観、楽しめましたが、やはり腹八分目感がちょっとあります。近い内にまた来日しないかなあ。その時にはTシャツも沢山持ってきて欲しいです。前回は来日ツアーの翌年にフジロック参戦だったので、またその流れが無いかとちょっと期待。ところで、フジといえばこの来日公演に行った6/5に、今年はかつてMAGMAも出演したオレンジコート廃止との悲しいお知らせが。MAGMA目当てで行った2010年を切っ掛けに、毎年行くようになったフジロック。多様なステージの中でもオレンジコートは特に居心地の良い場所だったので、残念の一言につきます。もしまたMAGMAがフジに来るとしたらどこのステージに出るのかなあ……やはりヘヴンでしょうか。

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