2010年4月22日木曜日

2010年 J1第7節 浦和 vs 川崎

観てきた@埼スタ

試合が終わってからもうそろそろ一週間、明後日には磐田戦がやって来る訳ですが、未だにこの試合の事を思い出してはニヤニヤしてしまったり。

正直観に行こうか迷ってたんです。開幕戦で躓いた後は2つの引き分けを挟みつつも連戦連勝で、「今年は違うぜ!」と息巻いてはいたものの、やはり格下相手の試合が殆どだったし、内容的にも一抹の不安は隠せない。そんな時に川崎という強敵と当たって完膚なきまでに打ちのめされる事で、ここまでの結果に対する自信やこれから先の見通しに暗く暗雲が垂れ込めてしまうんでないか、と。しかし逆に、「もしここでスカッと勝とうもんなら今年はもうウハウハだぜ!」という思いも同時にあり、結局は行く事に。どうせ大いに凹むにしても
TVの前よりは久しぶりの暖かい春の空気の中の方がマシでしょうしね。結果としては今年…というかここ数年来で最高の試合を観せて貰った訳で、本当に行って良かった。

初顔合わせでアウグストにとんでもないFKをブチ込まれて以来、勝った時でも苦しい試合内容を強いられる事の多かった川崎相手にこのスコアというのはホント、望外の結果としか言えない。達也と細貝の左足ミドルの軌跡と山岸のPKストップは、おそらく一生忘れることは無いんじゃないでしょうか。ピンク新聞で“オーバー30、アンダー180”という素敵なキャッチフレーズを貰っていた坪井・暢久のCBに、オーバー30、アンダー175な平川と、見た目の割に25と意外に若いけどアンダー170でおまけにSBは本職じゃないサヌを加えた4バックが終わってみれば完封してしまった訳でこれは嬉しい驚き。とはいえ向こうの個人能力にはさすがに手を焼く場面も多かったし、井川のゴールが誤審で取り消されてたりもする訳で、試合を支配してたのは間違い無くレッズだったけど、一歩間違えれば…という部分も大きかったのかな。繋ぎのところの細かいミスは相変わらず散見されるし、サヌが周りと合わせられずにフラフラ持って上がっちゃって奪われてカウンター喰らうというような危ない場面も有ったりで、まだまだ直すべきところは沢山ある感じ。逆に言えばもっと良くなっていく余地が有るということでもあるんで、こんな状態でも川崎に勝っちゃうなんてどうしようレッズ超強いんじゃねえ?とかすぐに浮かれてしまいそうになるけど…いやいや好事魔多し。こういう快勝の後にコロッとショボい試合をかましてしまう所を今まで何度となく見てきたではありませんか。また次の相手が磐田という事で、いかにもこういう時に油断をしてみすみす勝ち点を損してしまいそうなチームと当たる辺りに、何やら運命決定装置が追試を与えようとしているような不気味な巡り合わせを感じてしまったり。余りチーム状態は良く無い中でも、駒野と前田は絶好調というのは要警戒。この二人だけでも点は取れちゃうからね。相手に合わせてしまうレッズの傾向から見ても内容云々は余り高望みはしない。とにかく土曜日は勝点3を、望むのはただそれだけです。

しかしそれにしてもサヌさんは本当にエンターテイメントだ。いやまあ、1点でも失点に絡んでたら大ブーイング物だったろうけど。ロングスローを期待する4万超の観客の期待を見事にスカしたり、自陣PA付近でいきなりルーレットをかましたりと見所たっぷり。しかし攻めの場面ではついに独特のリズムのドリブルで相手を抜いて行くプレーを見せてくれたりもしたりして、やっぱこの人スゲーと感心させてくれる事しきり。宇賀神がいよいよ復帰ということで、次節はスーパーサブ的な役割で前目の位置で見れたりするのでは。期待が膨らむなあ。

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