2015年1月21日水曜日

2014年に聴いた新譜ベスト10

あまり新譜を積極的に買う方ではなくて、発表から数年経って評価が定まってきた頃に後追いで聴く事が多かったんですが、去年の夏前頃からとりあえず気になるものは買って聴いてみるというのを心がけるようになりました。そんな訳で2014年に出たアルバムの私的ベスト10です。

1. TRIPTYKON: Melana Chasmata
トム・G・ウォリアーが己の音楽人生の最終章と位置付けるバンドの2nd!漆黒のドゥーム/ゴシックな音世界に包まれて失禁&即死も已む無し。昨年5月に急逝したギーガーによるアートワークも格好良過ぎ。

2. EARTH: Primitive And Deadly
ヘヴィ・ドローンの巨匠の最新作。2005年の『HEX』から続いていたクリーントーンによるアメリカーナ路線から一転、ディストーションへの回帰とボーカルの導入により新たなドゥームの境地に足を踏み入れています。6月に新大久保で見たライブも素晴らしかったです。
 

 3. ENO・HYDE: Someday World
ブライアン・イーノとカール・ハイドのコラボ第一弾。聴いていて物凄い多幸感に包まれました。

3. ENO・HYDE: High Life
ブライアン・イーノとカール・ハイドのコラボ第二弾。リズムを強くクローズアップした作風。今日の『My Life In The Bush Of Ghosts』という感じもします。

5. MANTAR: Death By Burning
ドイツのメタル・デュオのデビュー作。FacebookのプロフィールにはBlack/Doom/Punkとありますが正にそんな感じの音楽性。荒々しいリフの応酬と荒涼たるボーカルに痺れます。

6. WILD BEASTS: Present Tense 
UKのアート・ロックバンドの4th、前作に引き続きシンセ分多め。ヘイデン・ソープのタマ◯ンを羽で撫でられてるような裏声はそこまで好みではありませんが、ここぞというところで入ってくるトム・フレミングの深いバリトンに包まれながら優しくしごき上げられて絶頂に達しました。フジのホワイトでのライブもめっちゃ良かったです。そのフジでの来日時に空港でYouは何しに日本へ?のクルーに声をかけられるも密着には至らず(取り上げられたのはTHE INSPECTOR CLUZO)……残念。

7. CAPILLA ARDIENTE: Bravery, Truth And The Endless Darkness
チリのエピック・ドゥームバンドの1st。2014年はどのサイトのメタルベスト10でも必ずと言っていいほどPALLBEARERが上位に入っていて、エピック・ドゥームの時代の到来を強く予感させますが、個人的にはエピックといえばこのバンドをイチオシしていきたいです。バンド名は有名人や貴人の遺体を公衆に公開する事の意だそうで、PALLBEARERとはお葬式繋がりがありますね。

8. EYEHATEGOD: Eyehategod
ついに僕達のもとに届けられた14年ぶりの新作!その殺伐たる音世界には微塵の衰えもソフト化の兆しも感じさせません。そして聴く度に来日予定だったKABUTO METALがポシャったショックが蘇って死にたくなります。スマッシュから払い戻し案内の電話が掛かって来て、「出演予定だったバンドの単独公演などを企画しますので……」とオペレーターの方には言われたんですが、待てど暮らせど一向に話が聞こえてこないのはどういう訳なんだ。
 

 9. ACCEPT: Blind Rage
ドイツが世界に誇る老舗ヘヴィ・メタルバンドの通算14枚目のフル・レングス。新ボーカルを迎えて2010年に再始動して以来キャリアの新たなる絶頂期を迎えており、男泣きのACCEPTワールドの前に腕を突き上げ雄叫びを上げるばかり。でもドラムとウルフ・ホフマンじゃない方のギターの人が脱退しちゃいました。MANOWARで財布が限界に達して金銭的余裕が無かったため、来日公演に行かなかった事を未だに悔いています。

10. ANDY STOTT: Faith In Strangers
1曲目が物凄いドローンでこれが15分ぐらい続いていればもっと傑作になったと思います。

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