2015年1月17日土曜日

ホビット 決戦のゆくえ

Gandalf The Grey
Canon PowerShot S110
丸の内ピカデリーにて

遅ればせながら『ホビット 決戦のゆくえ』を観てまいりました。『ホビットの冒険』の劇場版もこれが最終章。『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』から始まった銀幕上の中つ国の物語もついにこれで見納めかと思うと、クライマックスを見たい!でも終わって欲しくない!という不思議な感情が沸き上がってきました。

「自分たちのせいで何の罪もない湖の町を危機に陥れたドワーフたちが居たんですよ〜」「なぁあ〜にぃ〜?やっちまったなあ!」な前作のラストの引きから続く長〜いアバンタイトルをフルに使って丹念にあっさり射殺されるところを描写されたスマウグの死に様には原作もこんな感じであることは重々承知しつつも不憫な扱いに思わず涙しかけましたが、その分思っていた以上に長い尺……というか本編の九割方を費やして描かれた五軍の合戦には大興奮しっぱなしでした。観ていて?となる原作からのアレンジ箇所の代表ともいえるタウリエルがいきなりサウザーみたいな事言い出したりとか、「その穴掘ってきたミミズの怪獣は引っ込めずにそのまま戦わせろよ!」とか「アゾグの武器それ絶対にメリットよりデメリットの方がデカいですよね?」とか、大鷲が助けに来るシーンのカタルシスが思ってた程じゃなかったとか、ビヨルンが殆ど出てこないとか、奥方様怖過ぎとか、バーリン大好きだからもっともっとバーリンを映して欲しいとか、ツッコミ所や不満点は無いでもないですが、圧巻の映像と観終わった後の満足感からすれば些細なことです。あとタウリエルはともかくレゴラスは出しといて正解だったなと思いました。

一番楽しみにしていたビルボとトーリンの別れのシーンも、原作で読んで想像していたものよりずっと劇的にアレンジされていましたが、やはり涙無くしては観れませんでした。ただトーリンがアーケン石を胸に置かれて埋葬され、お墓にオルクリストを立て掛けられるくだりが無かったのは残念です。その辺りはソフト化で補完されるのでしょうが。

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