2015年4月1日水曜日

MAMIFFER、DANIEL MENCHE、Borisのライブに行って来ました

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Canon PowerShot S110

さる3月27日、六本木でMAMIFFERとダニエル・メンチのライブwith Borisを観て来ました。場所は六本木スーパーデラックス。星のカービィみたいな名前ですね。

出演陣いずれも生で観るのは初めて。そこまで思い入れは強くなく、特にダニエル・メンチはこの企画で初めて名前を知ったってレベルでしたが、何やら凄そうな雰囲気がするのと、一度も生で観ることの無い内にISISが活動停止してしまったことをずっと残念に思っていたのでせめてアーロン・ターナーは生で見たい、という思いから前売り券を取り、仕事帰りに行って参りました。

一発目のBorisは『Amplifier Worship』から2曲取り上げたりと超ヘヴィなセットリスト。事前に勝手に予想していたのとは異なり、ストレートにドゥームで最高でした。トリのMAMIFFERは手を伸ばせばアーロン・ターナーに触れるほどのかぶりつきで鑑賞。しかしステージの反対側で演奏するフェイス・コロッチャが想像以上に美しく、あっちにかぶりつけば良かったとちょっと後悔しました。

そしてこの日一番インパクトが強かったのが2番目に出演したダニエル・メンチ。事前にiTunesで"メタル"という単語が含まれているのに惹かれて『Marriage Of Metals』を購入し、いちおう形ばかりの予習をしていましたが、この日演奏した中には正にその『Marriage Of Metals』も含まれていました……と思うんですが、ちょっと定かじゃないです。ステージ上でセッティングが始まったと思ったら、何やら同じ形のテーブルが二台、前後に並べられる。前のテーブルの上にはごちゃごちゃとケーブルで繋がれたエフェクター類と、サンプラーにPA卓。後ろのテーブルには何も置かれていない……と思ったら、ダニエル・メンチが登場しおもむろにその後ろのテーブルの上に乗り正座します。手には金属のお椀、口にはボールチェーンを咥えるという出で立ちで、楽器類は特に無し。「?」と思っていたら、ボールチェーンを何やらお椀に触れさせ始めるメンチ氏。よく見るとお椀にはピックアップとケーブルが繋がれているようで、チェーンと擦れて発生した音にその場でエフェクターを操作して効果を被せて行き、「演奏」するという脅威のスタイル!『Marriage Of Metals』は始終鳴り続ける不穏な金属音が印象的でしたが、まさかこうやって音を作っていたとは。テンションが上がってきたところでお椀はうっちゃられ、代わって登場するのがこれまた一般的な楽器のイメージとは程遠い細長い金属のプレート。お椀と同じように下端にはケーブルが繋がれており、これを武士が自刃する時のように喉元に充てがい、声を出して振動させ発生した音にエフェクトを掛けるというこれまた今までに見た事の無い演奏スタイル。その異様な光景にただただ呆気に取られるばかりでしたが、自分の中から沸き上がってくるものを即時に音に変換出来るという点でよく出来ているのかもしれません。単純に手でぶっ叩いたりもしていました。圧巻のパフォーマンスが終わりテーブルから降りた後、足が痺れてしまったのかしばらくステージ上で寝っ転がっていた姿が妙に脳裏に焼き付いています。

終演後、物販でダニエル・メンチの会場限定のCDを買い、入口横に佇んでいたダニエルさんと固く握手をして帰路に着きました。この一夜で彼の名前が自分の中で大きなものになった気がします。またえらく多作な人のようでその音楽の全容を掴むのは容易ではなさそうですが、こつこつ音源を集めていこうと思います。

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