2014年5月21日水曜日

大相撲5月場所 9日目を観戦してきました

平成26年5月場所9日目 千代大龍 vs 豪風の時の国技館
千代大龍 vs 豪風の時の両国国技館館内
Canon PowerShot G15

一時は随分と相撲に凝っていた時期(特にレッズが瀕死だった2011年頃)もあったのですが、最近はその熱も冷めテレビ中継も殆ど見なくなっていました。しかし、ここ数場所ほどで相撲熱が徐々にぶり返して来たので、思い切って有給を取り両国国技館へ生観戦しに行って来ました。

以前に国技館に行ったのは先日引退した琴欧洲が優勝した場所だったので、本当に久々です。その時は祖父と一緒に行き、チケ代は全て祖父持ちでマス席観戦だったのですが、今回は独力、しかも諸々の出費が重なり余りお金も使えないこともあり、2階椅子席の一番安い席での観戦。いざ現地に行くと椅子席は最前方のA席は「ふかふかの椅子+小さいテーブル付」、その次のB席は「ふかふかの椅子」とランク毎に設備が変わって行き、俺の座った最後列のC席は「硬くてちょっと小さめの椅子」というまさにCランクといった趣き。「ひどい差別待遇もあったもの!」と、三段目の取組中で人入りもまばらな館内で絶叫しましたが、悪いのはお金を持っていない俺です。で、椅子席を取るに当たって心中ちょっと不安だったのが「吊り屋根で土俵が隠れてマトモに観られないんじゃないか」という点だったのですが、これについては全くの杞憂(というか冷静に考えればそもそも興業としてありえない話なんですが)で、吊り屋根は思ってた以上に高く吊られており観戦に際しては全く邪魔にならず(四方の房が力士の顔に掛かるという事はありました)、土俵との距離も最後列の席であっても埼スタのアッパー席前方ぐらいの臨場感は確保されていましたよ。

三段目〜幕下辺りはまったりと取組を眺めつつたまに席を立って館内をうろつくというのを繰り返していました。錣山部屋のオニオンスープちゃんこ(美味!)を体験したり、国技館名物の焼き鳥を肴にビールを飲んだり。幕下上位の取組では久々に栃ノ心の動く姿を見れました。次期横綱の最有力候補という声すらも聞こえる逸ノ城の取組も初めて見ましたが、成る程これまでのモンゴル出身力士の中でも並外れた巨漢で確かに大器を感じさせる力士でした。

幕内に入ってからは熱戦続きで、注文相撲なども無く非常に楽しませてもらいました。ちょうど"当たり"の日に来ることが出来たようです。個人的ベストバウトはそんな土俵上の熱戦の連続の口火を切る格好になった千代丸 vs 舛ノ山でした。土俵狭しと繰り広げられるシーソーゲームだった稀勢の里 vs 嘉風からの松鳳山 vs 日馬富士の熱闘二連戦の時の場内の盛り上がりは凄かったです。期待されていた白鵬 vs 遠藤は一瞬で横綱が勝負をつけましたが、結びの一番となった鶴竜 vs 栃煌山では横綱に土がつき座布団の舞が!正直、関脇と横綱の取組で、加えて鶴竜は横綱となって初めての場所で本調子でないのは明らかなので、何でも座布団飛ばすのはどうかとも思いましたが、壮観ではありました。それに栃煌山は一番応援している力士なので、生で横綱撃破を見られたのはやはり嬉しいです。

館内は自分の見たところ7,8割程度の客入りに見えましたが、「満員御礼」の垂れ幕が下げられました。まあ75%程度であの幕は出しているそうですが。今場所はこの日も含め平日でも満員御礼が出ており、ここ数年来無かった好調な動員のようです。相撲人気復活?そんなタイミングに合わせて……という訳でもないのでしょうが、今日の取組で白鵬に土が着き、稀勢の里と1敗で並んだところで明日に直接対決が組まれました。今場所の白鵬は豪栄道戦に限らず普段の盤石ぶりに比べバタバタする場面が多く、この後の上位陣との対戦全てを勝つ、という展開はやや苦しいように見えます。稀勢の里に取っては千載一遇の好機到来ですが、果たしてどうなるか……

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